1、帰国
外国での単身赴任を終え一年振りに我が家に戻ってみると、妻は近藤君に調教され肉体とそれに体から発散する雰囲気が大きく変えられていた。
私が居ない一年間、近藤君は我が家に入り浸って妻と生活し、10才以上も年上の女を手軽な性の捌け口として朝でも夜中でも『もよおせば!』いつでも自由に抱いていたが、セックス好きな妻は若い男の強い性欲に直ぐ馴染み、強烈なセックスにのめり込んで行ったのだろう。
妻は若い近藤君の関心を引くために肌の手入れを怠らなかったのか、32才になるのに返って肌に艶が出て、メイクを少し濃くして唇には紅いリップを引き、髪を伸ばしてカールを掛け、若者受けをする服を着ているからか益々若くて美人に見える。
若いだけに近藤君のセックスは強引で荒く、乳房は強く揉まれ弄ばれ続けていたのだろう。
白い乳房の膨らみは大きく成って青い血管が浮き出て、その割には張りが出てその感触は淑やかになっていた。
それに近藤君と知り合う前はあれほど締りの良かったバギナは極太のペニスに馴染まされ私のペニスではもう緩く締りが悪くなり、結婚以来、私好みに三年もかけて仕込んだセックススタイルまでも変えられていた。
外国から帰り妻を抱くと、久しぶりの亭主に新鮮味を感じたのか?バギナにペニスを突き刺すとその感触は緩くなっていた。
ペニスに締め付け感が無く感触は緩いのに腰を前後に動かすと、頭を後ろに反らせ、くびれた腹を小刻みに震わせながら体をくねらせて悶え、立てた膝を左右に大きく開き、ペニスの動きに併せ腰を上下に振り、発汗させながら強烈な声で喘ぐ姿は、私の知っている妻とはまるで違う淫乱な女に成っていた。
『女の体は抱かれる男によって、こうも変わるものなのか!・・・』
そんな思いに駆られたが、他人に調教され強烈に喘いで悶える妻に興奮した。
「美砂の体はもう彼の太いチ×ポに馴染んでいるのだな?」
妻を抱く度にマゾチィックな興奮が欲しくて、ついつい自虐的な口調に成ってしまう。
「そうよ!・・近藤君の太いチ×ポに馴染んだし、夢中になっているわ!・・もうあなたのでは物足りないの!」
妻だって私の性癖を十分に知っているから、もうこれは妻の決まり文句でベッドの中ではマゾヒストで寝取られ男の心をくすぐり満足させる言葉で答えてくれる。
「美砂の肉体は近藤君に相当調教されたのか、変な癖が付いて淫乱に成っているぞ!」
外国から戻ってもう三ヶ月が経つのに、妻を抱く度に同じ事を聞いてしまう。
本心は近藤君に淫らに変えられた肉体に興奮して満足しているのだが、こんな聞き方をするとマゾチィックな興奮が昂ぶってくるから、ついついしつこく成ってしまうのだ。
「うん。」
今度はちょっと億劫そうな返事をした。
「うん・・だけじゃあ分からないだろう!いったいこの一年間どんな事をされていたのだ?・・毎日やらせていたのか?・・・詳しく話してみろよ!」
そうは言っても妻を調教され自分好みの女に変えられると時々強烈な嫉妬に襲われる。
マゾチィックな興奮と強烈な嫉妬が入り乱れると、今度は心が揺れ口調が皮肉ぽっくなってしまう。
また私が別の事を聞こうとすると
「もう!しつこいわね!皮肉たらしく何度も聞かないでよ。この一年、あなたの言う通りに近藤君の愛人に成って抱かれて上げたじゃあない。あなたの言う『こんな淫らな体』に成ったのはその所為でしょう?」
妻の口調が皮肉っぽくて荒くなった。
「そんな嫌味な言い方をされるのなら、私は彼と今直ぐ別れても良いのよ。」
別れる気もないくせに、妻は私のしつこさに少し苛立ち居直る口調に成った。
妻が苛立っている理由は分かっていた。
私が帰国したから近藤君がこの部屋に来れなくなり、抱かれる回数が減り、私のセックスでは物足りなくて欲求不満になっているからだ。
「別に近藤君と別れろ!なんて言っていないだろう?このまま関係を続けてくれよ。何なら今まで通り隣の部屋に呼んで抱かれれば良いよ。」
居直られると寝取られ男でマゾヒストの悲しさか、他の男に抱かれて貰うためについつい妻に媚を売り機嫌を取ってしまう。
妻の機嫌を取り終えると
「なあ!・・あの事、考えてくれたかい?」
また新たな説得を始めた。
「・・・それだけは無理よ!」
今度は妻が狼狽しながら弱々しい声で答えた。
2、近藤君
近藤君は・・・妻の会社にアルバイトで来ていた大学生だ。
一年半ほど前に話しは遡る。
その頃、妻は既に『私の寝取られ願望を叶えてくれる妻』に成っていて、それまでに自分の友達、私の友人と寝て、それも二人の男と一時期、同時進行で付き合っていたから二人共アブノーマルな行為に慣れ、罪悪感もそんなに感じず軽い気持ちで近藤君を誘惑した。
妻が近藤君を誘惑した切っ掛けは彼が熱を出し急にアルバイトを休んだからだ。
その日が運悪く休日でそれも突発的な休みだったから勤務の手配が出来ず、妻が緊急に呼び出され勤務の穴埋めをした事からだ。
その頃、私は妻に『誰かを男を誘惑して寝てくれよ!』と説得中だった。
だから私は目的が有って『見舞いに行って様子を見てやれ。』と即座に言ったが、妻も私が『見舞いに行け!』と言った理由を分かっていて彼のアパートに見舞いに行ったのだ。
だが近藤君は風邪をこじらせ高熱を出して寝ていて、誰も看病する者が居ないから妻が食事を作って親身になって世話をしてやった。
それから一週間ほど経った休みの日の午後、妻の携帯にメールが届いた。
「彼がこの間のお礼だと言って夕食を誘って来たわ。・・・どうしよう?」
携帯の着信メールを見ながら見詰めて来たが、その目は妖しく意味ある目だった。
私は妻が見舞いに行った日から、『その近藤君と寝てみろよ!』と、しつこい程に説得していたから妻も私の心は分かっていた。
「行って来いよ。」
「車を出してドライブでもして、郊外の焼肉店にでも連れて行ってやれよ!」
「・・・」
妻はしばらく考えていたが、結局、近藤君とドライブをして夕食を食べに行く事になった。
近藤君にメールの返信をした後、化粧を始めた妻にコンドームを渡し
「今夜は必ず誘惑しろよ!・・なんなら泊まって来ても良いから・・・。」
そんな風に茶化して言うと
「そんな意味じゃあ無いわよ。彼はまだ学生よ。」
コンドームを見て笑いながら言ったが、その目は潤み表情は欲情している様に見えた。
「やらせてやれ!・・・彼は若いから女に不自由をしているぞ!」
無理矢理渡すと
「もう!そんなの嫌よ!・・二十歳過ぎの若い子が30才に成るおばさんに興味なんか無いわよ。」
「そんな事はないよ。美砂は綺麗で良い体をしているし、篠田麻里子に似た美人だから若い男は直ぐに欲情して・・・堪らない女に見えると思うよ。」
少し嫌らしくオーバー気味に誉め、強引にコンドームを渡すと渋々受け取って妙な潤んだ視線を向けながらハンドバックに仕舞った。
3、誘惑
その夜、妻は午後11時過ぎに帰って来た。
ちょっと疲れた表情でハミカミながらソファに座ったから、私は全てを察すると寝取られ男の心がマゾチィックに疼き、思わず妻に抱き付くと体はまだ火照り、その体からラブホテル特有の甘いソープの匂いがした。
「ホテルに行って・・・やられて来たのか?」
分かっていてもやはり確かめたくて、耳元で嫌らしい言葉で囁く様にして聞いた。
「・・・」
妻が無言で頷くともう堪らなくなり、妻をその場で押し倒しスカートを捲り上げると、露わに成った白い太ももが眩しく、乱暴にブラウスを剥ぐとブラジャーから乳房がはみ出て飛出し淫らに揺れたが、乳房は強く握って弄ばれたのか、全体に薄っすらと赤味を帯び、その肌に若い男の指痕が残っていそうな感じがした。
「彼、どうだった?・・・美人で豊満な肉体を持った人妻を抱けて喜んでいただろう?」
そう言って聞いたが、妻から意外な答えが返って来た。
「彼、あそこが太いし・・・私、メロメロにされちゃった。」
苦笑しながらそんな事を言い、ホテルでの出来事を詳しく話し始めた。
少しドライブをして郊外のレストランで食事をした後、高速道路のインターチェンジ近くのモーテルに妻から誘って入ったと話した。
近藤君は童貞だったらしく、勿論、モーテルは初めてでぎこちなかったが、二人で風呂に入ろうと後ろを向いてブラウスとスカートを脱いでブラジャーを外していると、淫らな雰囲気と妻の行為に欲情したのか抱き付いて来て無我夢中でキッスをして来たらしい。
シャワーを浴びてベッドに入り、しばらく話をして心を落ち着かせ、初めてのセックスは妻がリードして筆おろしをしたが、近藤君は飲み込みが早く二度目に成るともうセックスに成れて来て次第に主導権を奪われ、三回目になるともう完全に主導権を握られてセックスをリードされ、若いから射精しても回復が早く四時間近くで4回勃起して射精をされたと言った。
それに妻は『ペニスが勃起すると亀頭は口では咥えられないほどの太さが有り、両手で握ってもまだ余るほどの長さで、挿入するのが苦痛で苦労した。』と言い、その上『勃起したペニスは硬く凶暴で、挿入され腰を動かされるとバギナが裂け子宮を突き破られそうな恐怖に襲われたが、その凶暴な恐怖感が妙な快感となって体の中を駆け巡り、何が何だか訳が分からなくなり、気を失いかけそうな感覚で何度もアクメに達せられた』
とその太いペニスを思い出しているのか、唇を淫らに緩ませながらそんな事を言った。
「コンドームは使っただろうな?・・・3個で足りなかったみたいだな!」
妻が4度も射精をされたと言ったから皮肉を込めて聞いてみた。
「・・・!」
妻は一瞬言葉に詰まり
「ごめんなさい!夢中に成って知らない間に中出しされていたの・・・。」
舌を『ペロッ』と出して申し訳なさそうな目で見つめて来た。
3、単身赴任
そんな訳で妻は直ぐに近藤君のセックスの虜になった。
近藤君だって手軽に性の捌け口が出来る年上の女が見つかった事を喜んではいると思うが、大学生のアルバイトは夜が多いからそう頻繁に会う事は出来ず、近藤君のアルバイトが夕方終わる日か、二人の休日が合った日を待ち焦がれてホテルに行く。
二人は一ヶ月に数回そんな関係になった。
妻が近藤君と付き合い三カ月ほど経った頃、私の身に重大な出来事が起きた。
外国に建設をしているプラント現場に一年間派遣される事になったのだが、短期間だから妻を連れて行く訳にはいかず単身赴任となった。
単身赴任が決まった夜
「近藤君をここに招待してご馳走してやれよ。・・・それに遅く成ったら隣の部屋に泊めてやれ!」
妻にそんな風に言った。
「・・・」
私がベッドの中で『彼とのセックスを見てみたい。なんなら隣の部屋で抱かれてくれよ!』と常に頼んでいるから
「何を考えているのよ?・・・変な事を考えていないでしょうね?」
私の悪巧みを察し、疑い深い目で見た。
「なあ?・・前から頼んでいるだろう。一度で良いから美砂が他の男に抱かれているところを見てみたいのだ。隣の部屋で抱かれてくれよ?・・・・頼むから良いだろう?」
そう頼んで説得を始めた。
だが妻はなかなか『うん。』とは言わなかった。
「俺の居ない間、近藤君を隣の部屋に泊めても良いから、俺の頼みを聞いてくれよ・・。」
「多分、愛人気分を味わえるぞ!」
妻だってマゾヒストで愛人願望を持っている事は知っていたから、必死で説得をしながら『愛人』と言う言葉を挟んでみた。
「本当にあなたが居ない間、隣の部屋に住まわせても良いの?」
現金なもので『隣の部屋で彼の愛人に成っても良い。』と言ったら簡単に承諾した。
5、招待
私が赴任をする前々日に近藤君が妻に連れられ我が家にやって来た。
近藤君の事は妻から聞いて色々想像していたが、想像していた以上にイケメンで背が高く、筋肉質の身体は外見だけでも妻が夢中になりそうな良い男だった。
勿論、私は彼と会うのは初めてで、近藤君にしてみれば不倫をしている人妻の家に夕食に招かれる事に面食らっていると思った。
私は座卓に近藤君と向かい合って座りながら軽い挨拶をかわすと
「悠太君、気を遣わなくても良いわよ。この人ちょっと変わっているからね!」
妻は笑いながら近藤君の隣に座って緊張した気持ちを解してやるように言ったが、私は妻から彼の事は色々と聞いているし『妻の肉体を共有している。』という思いが有るためか、初対面だが何か妙な親しみと連帯感を感じた。
妻が近藤君の為に朝から手間を掛けて作った料理を食べながら酒を飲んだ。
近藤君は初めの内はこの雰囲気に慣れずぎこちなかったが、妻が隣でサポートしているためかこの場に少しずつ馴染んで来た。
それから二時間ほどして三人共酔いが回り、近藤君がこの雰囲気に十分に馴染んだ頃
「悠太君・・今夜はもう泊まりなさいよ?・・もっとゆっくりと飲みましょう?」
打ち合わせた通りに妻が妖しい口調でそう切り出した。
「泊まっていけよ。・・酔っ払って女房を口説いても構わないから、今夜は十分に飲めよ。」
すかさず私は下手な冗談を混ぜて言った。
「・・・」
近藤君はこの会話と雰囲気にちょっとギョッとした様子で戸惑い考え迷っていたが、雰囲気から何か妖しい夫婦の秘密を読み取ったのか、
「・・・泊まっても良いですか?」
そう言って二人を交互に見て、今度は妻を見る目が淫らで大胆になり、ブラウスの胸で盛り上がった乳房やスカートから出た太ももに妖しい淫らな視線を向け始めた。
妻も直ぐその視線に気づいたのだろう。
私にチラッと目配せをすると体をずらし、スカートのすそをズリ上げたまま足をちょっと開き太ももを晒すようにして座り直し、酒を注ぎながら体を近づけたり、俯いて垂れたブラウスの胸から乳房の谷間を見せたり大胆な振る舞いを始めた。
そんな妻を見ながら、時を見計らい
「ちょっとタバコを吸って来るよ。」
妻に目配せをして立ち上がり部屋を出て、玄関から外に出てタバコを吸って時間を潰した。
タバコを立て続けに数本吸って部屋に戻ると、二人の座っていた位置がずれ、ちょっと距離が近く成っている様に感じたし、妻の口元が淫らに緩み、ブラウスの裾がスカートから少し出ていたから、近藤君が妻を押し倒してキッスをしていたのだと思った。
それからこの場が妙な妖しい雰囲気になって来た。
しばらくこの妖しい淫らな雰囲気に耐えながら話をして酒を飲んでいたが、私はもうこの雰囲気に耐えられなくなりグラスに残ったビールを一気に飲み干し
「近藤君!私が外国に行く事は知っているだろう。その間、妻を貸してやるよ!」
思い切ってそう切り出した。
近藤君はその意味は分かっているはずなのに、私の言葉に驚いたのかその意味を確かめる様にちょっと不思議そうな表情をしながら私を見て、次に妻を見た。
「この人、ちょっと変わっているって言ったでしょう。」
「悠太君!・・・本当はね・・この人、初めから私達の関係を知っているの・・むしろ最初、『悠太君を誘惑してホテルに行け。』って言ったのはこの人よ。・・・」
そんな風に妻が夫婦の秘密を簡単に説明した。
「・・・」
近藤君は妻の説明に少し戸惑っていたが、妻が私の性癖を説明すると『寝取られ願望男』の存在とその意味がハッキリと分かったのだろう。
「桑原さんの・・単身赴任中・・・奥さんと自由にやっても良いって事ですか?」
とっさだったから適当な言葉が見つからなかったのか『自由にやっても良いか?』と直接的で卑猥に聞き、まだ疑い深い目をして見詰めて来た。
「私が居ない間、君の好きな様にして良いから、思う存分自由に抱いてやってくれよ。」
「世間には不思議な夫婦も居るんだよ・・・」
空になったグラスに自分でビールを注ぎながら話していると
「悠太君・・旦那が居ない間、隣の部屋に引っ越して来なさいよ。」
妻が話を遮り、話しに割り込んで来てそう言った。
6、セックス
そこまで話すと後の話は早かった。
もう酒会はお開きにして
「俺はシャワーを浴びて寝るから、後は妻と宜しくやってくれ!」
そんな風に言って立ち上がると、近藤君は臆する風も無く淫らな目で妻を見た。
この時、もう三人共酔っていたし、私と妻には・・いや、近藤君にも淫らな悪魔が取り付いていたのだと思う。
私はシャワーを浴び、パンツとシャツの姿でベッドで横に成り二人の様子を探っていると、妻が足音を忍ばせて寝室に入って来た。
「彼・・・今、シャワーに行ったの・・・新しい下着を出そうと思って・・・。」
近藤君には聞こえるはずが無いのに声を殺して言った。
「一緒にシャワーを浴びろよ。その後はもう分かっているな?シャワーを浴びて隣の部屋に入ったらそこのドアも開けておいてくれよ。」
私も声を殺して言いながら腕を取って引き寄せると、異様な雰囲気に興奮しているのか妻の方から抱き付いて来てキッスをして来た。
妻がシャワーを浴びに風呂場に入ってしばらくして、脱衣所を『そー』っと覗くと、仁王立ちになった近藤君の前で妻が膝ま付き、片手でペニスを握って咥えている影が磨りガラスに映っていた。
「美砂のこんな姿を見ると旦那さんは喜ぶのだろう?」
生意気に私の妻を『ミサ』と呼び捨てにして、知った被りで寝取られ男の心境を語る若造にちょっと腹が立った。
妻はペニスを咥えて苦しいのか『ムゥググググ・・・』と妙な唸り声を上げていた。
「旦那が外国に行けば・・僕は美砂を自由に抱いても良いのだね?」
今度は寝取られ男の心をくすぐる様な言葉を吐いた。
それから十分ほどして近藤君が隣の部屋に入り、その後、五分ほどして妻が隣の部屋に入ったので、私は緊張しながら寝室の壁に耳を当て二人の様子を窺っていた。
十分ほど二人の話し声に混じって笑い声も聞こえていたが、突然、物音が消え話し声も途絶えると妖しい雰囲気が伝わって来た。
私は全神経を壁に当てた耳に集め、隣の部屋の物音を聞いていたら
「・・ウッ~~~ン・・・ウッ~~~ン・・・」
壁を通して低く波長の長い喘ぎが聞こえて来た。
私は下着姿のまま音を立てずに寝室のドアを開けて廊下に出ると、薄暗い空間にその低い喘ぎは響き、這ってドアの前まで行くと妻が開けて置いてくれたのかスライドドアは三分の一ほど開いていて、中を覗くとブラインドの隙間から漏れる外灯の光で、全裸で絡まっている二人の姿が浮き上がって鮮明に見えた。
畳の上に直接敷いた布団の上で、全裸の近藤君が全裸の妻を後ろから両手で乳房を掴んで抱き、妻が首を後ろに捻って濃厚なキッスをしていた。
外灯の光に照らされた二人の裸体は艶めかしく、男に抱かれる妻の姿は古代ギリシャの彫刻像の様に白く浮き上がって見え、若い男に弄ばれる姿が美しく見惚れたが、私は初めて見るこの光景にペニスが半立ちのまま射精をしてしまいそうなほどに興奮し欲情した。
「ねえ!・・・悠太君・・あれをちょうだい!」
妻は乳房を揉まれキッスの後、首筋に唇を這わされて感じているのかおねだりをした。
「いつもの様におねだりしろよ!・・そうでなくては入れてやらないぞ!」
「・・・」
妻は無言で首を左右に振って『イヤイヤ』をしたが
「言ってみろよ。そう言えば興奮するのだろう?」
それでも妻はまた数回首を左右に振ったが
「ちょうだい!・・ちょうだい!・・太いチ×ポをちょうだい!」
妻は体を捻って近藤君に抱き付きながらおねだりをしたが、私はその言葉と妻の姿を見てショックを受けた。
それはそうだろう。まだ彼とは三か月余り、それも十数回しか寝ていないのに妻が彼とのセックスに完全に溺れ夢中に成り、近藤君に完全に支配されている様に感じたからだ。
7、セックス(2)
近藤君はこちらにチラチラと視線を向けて来た。
二人に覗いている事はもうばれているが、私はまだ室内に入って行く勇気はなかった。
だが近藤君が妻を仰向けに寝かして膝を折り、正常位の体制を取ると私の体は無意識に動きドアを開け這いながら室内に入って行った。
私が室内に入り這って布団に近づくと、近藤君は私に見せ付ける様におもむろにペニスを妻の股間に近づけた。
私はそのペニスを見て驚愕した。
妻から聞く話は半信半疑だったが、本当にこのペニスは極太だ。
光の加減で錯覚も有るだろうが、横から見ると勃起してそそり立ったペニスの太さが缶コーヒーほどに見え、亀頭は握り拳ほども有り、ペニス全体が前腕ほどの長さに見えた。
妻は眉間に皺を寄せ期待をしているのか、ちょっと唇を開いて浅い息を何度も繰り返しその時を待っている様に見えた。
近藤君が妻の膝を持って左右に割ると、妻は自然な態度で体を捻り左手でペニスを掴み、おもむろに亀頭の先端をバギナの入り口にあてがった。
近藤君が更に膝を左右に大きく開いて腰を進めると、太い亀頭がバギナにめり込み始めた。
「いっ・・いっ嫌ぁ~~~!・・・壊れちゃう!」
突然、妻が頭を激しく左右に振りながら叫び声を発し、体を揺りズリ上がって逃げ様としたが、近藤君が両手で肩を強く掴んで動きを止め、更に腰を進めると太い亀頭が周りの肉片を巻き込みながら体内にめり込んで行った。
「オッオオオオゥ~・・・フウゥ~~~」
亀頭がバギナにめり込みペニスの動きを一旦止めると、妻は肩を落とし目を閉じたまま大きな喘ぎを発した後、不安そうに大きく息を吐いた。
「ほーらぁ~太いチ×ポが入っただろう?・・・誰のチ×ポが一番太い?」
「・・・悠太君・・悠太君のチ×ポが一番太くて気持ちが良いの!・・気持ちが良いの!・・悠太君のチ×ポが一番太くて・・気持ちが良いの!」
妻が上擦った甲高い声で答えると、近藤君は満足した様にゆっくりと腰を前に進めペニスを奥まで刺し込むと、妻もそれに併せて体を反らし
「オッオオオ~~~~~~フッ・ウゥ・・」
喉の奥から絞り出す喘ぎを上げた後、深く息を吸って大きく吐いた。
近藤君がペニスを奥まで挿入し、一旦腰を引き、腰を前後にゆっくりと動かすと
「アッ・アアアアア~~~アッ・アアアアア~~~アッ・アアアアア~~~・・・」
妻は首を後ろに反らせ、腰の動きに合せて気持ち良さそうに喘ぎ始めた。
しばらく同じ調子で喘いでいたが、近藤君が腰の動きを速めると
「オッオッオオオオ~~~オッオウウ~オッウォウ・・オッオオオオオ~~~」
突然、獣の様な叫び声を発し、両手を開いて投げ出し、乳房を付きだして揺すり、背中を大きく反らせて震え始めた。
「いっ・・良いの・・オッオッオオオオ~~~・・変に成っちゃう!変に成っちゃう!・・体が溶けてしまいそう!オッオウウ~オッウォウ・・オッオオオオオ~~~」
開いて投げ出した手で布団を掴み、目を閉じ眉間に深い皺を寄せ、歯を食い縛って苦しそうな表情をした。
今度は近藤君が腰の動きを緩めると、
「アッ・アアアアア~~~アッ・アアアアア~~~アッ・アアアアア~~~・・・」
また気持ち良さそうな喘ぎに変えた。
背中を反らせ体を震わせながら顔を横に背けると涎が垂れるのか、半開きの唇を時々右手の甲で拭い盛んに舌で唇を舐め、薄目を開けうっとりと恍惚とした表情に変え、反らし震える体をくねらせて喘ぎ始めた。
薄目を開けうっとりと恍惚とした妻の表情を見ていると、私は近藤君に敗北感を覚えた。
敗北感を覚えると益々マゾチィックな気分に陥りヤケクソな気分に成って来た。
ヤケクソな気分に成ると妻に近づき、反らせて突き出し揺らせている乳房を力を込めて掴んで弄んでみた。
その乳房は薄らと汗をかきちょっと冷たく、早打ちをする胸の鼓動と体の震えが乳房を通して手のひらに伝わって来た。
「美砂・・俺より気持ちが良いのか?」
薄目を開けうっとりと恍惚とした表情をした妻に聞くと
「気持ちが良いの!・・・ごめんなさい!・・あなたより悠太君の方が・・よっぽど、気持ちが良いの!」
喘ぎ、詫びながら答えた。
私は演技では無く本気で答えた妻のその言葉に強いショックを受け強烈な嫉妬に襲われたが、何故かその嫉妬は心地良く半立ちだったペニスが勃起した。
「近藤君にいかせて貰えよ。・・・いってみろよ。」
今度は近藤君に媚びる口調で声を掛けると猛烈に腰を動かし始めた。
「オッオッオオ~~~オッオウウ~~~~オッウォウ・・オッオオオ~~~」
また獣の様な叫び声を発し
「ダメ!・・ダメ!・・怖い!怖い!・・・オッウォウ・オッオオオ~~~・・嫌!嫌!
もっと優しく・・・嫌!嫌!・・オッオッオオ~~~」
妻は強烈な快感を味い昇り詰めるのが恐いのか、恐怖に満ちた表情で背中を大きく反らせ大きく開いた両手で布団を掴んで盛んに頭を左右に振ったが、強烈な快感に襲われているのか全身を細かく震わせていた。
「ダメ!ダメ!・・・いっちゃう・・・いっちゃ・・うぅ・・・」
昇りつめるのか・・・両足を伸ばして突っ張り、声を震わせ反らせた体をピクピクと痙攣させながらアクメに達した。
近藤君のセックスは強烈だった。
妻はしばらく恍惚とした表情をしていたが、呼吸が止まり酸欠で苦しくなったのか肩を震わせ慌てて口を開け、数回荒い呼吸をした後、深く息を吸い込み大きく吐いた。
近藤君の強烈なセックスで妻が数回アクメに達すると、今度は近藤君が唸り始めた。
勿論、男の射精前の唸り声を聞くのは初めてだ。
ペニスの快感の昂ぶりに腰の動きを合わせているのか、両手で乳房を掴んでリズムカルに腰を動かし始めると
「オッオッオオ~~~オッオウウ~~~~オッウォウ・・オッオオオ~~~」
また妻も腰の動きに合せて喘ぎ始め
「いって・・悠太君いって・・・でも中に出してはダメよ!・・外に出してね。」
妻に理性がまだちょっとだけ残っているのか、『中出しはダメだ。』とたしなめた。
近藤君の唸り声が高くなり腰の動きを速くしたから
「近藤君・・中出ししても良いぞ!」
頭の中に『妊娠』と言う言葉が浮かんだが・・直ぐに消え・・近藤君は私の言葉に腰の動きを一瞬止めたが、妻に抱き付いてまた猛烈に腰を動かし
『出る!出る!・・ウウウウ・・ウウッ・・・』
大きく唸って妻の体内に精液を放出すると静かに成った。
この夜、近藤君が妻を抱くのはこれだけでは無かった。
私は疲れ二人を残し寝室に戻って眠っていたが、隣の部屋から強烈な叫び声が聞こえて目が覚めた。時計を見るともう午前0時近かった。
近藤君はまたもよおしたのか、眠っていた妻を起こして抱いているのだ。
一度射精をするとペニスの勃起は長持ちをするから、妻の喘ぐ時間も長くなった。
気持ち良さそうな喘ぎと苦しそうな喘ぎが長い間交互に聞こえ、妻が昇り詰める時に発ずる獣の叫びが何度も聞こえた。
私は妻の野獣の様な叫び声を聞きながら二度目の自慰をしたが、射精をすると気だるい快感の中に妙なサドチィックな興奮が長く残った。
8、単身赴任と愛人生活
近藤君と妻のセックスを知ってしまった私は不安な気持ちで外国に赴任した。
妻とは電話やメールでやり取りをしていたから、私が赴任すると次の日から近藤君が我が家に入り浸り始めた事も知っていた。
妻の方が近藤君との愛人生活に夢中になっているから、私の心の中は不安と妙な興奮に覆われてはいたが、目の届かない二人に悶々とした気分にもなっていた。
あの強烈なセックスと妻の恍惚とした表情を思い出し、愛人生活を堪能している妻を想像すると不安で嫉妬に狂いそうに成ったが、不思議な事に時間が経つと不安も嫉妬も薄れて来て、逆に妙な妄想が起こり、妄想は二人のセックスが加虐的で過激的に成って来た。
私の妄想は『妻が男達から強烈に淫らで加虐的に扱われる。』と言う事だが、寝取られ男なら誰もが感じる『妻が男から束縛され奪われてしまいそうな危なくてもどかしい感覚。』も頭の中に起こって来た。
目が届かない遠く離れた外国から、二人の行為を妄想していたら不安で嫉妬を覚えるが『妻を束縛され奪われてしまいそうな不安が何とも言えずマゾチィックで・・妙な被虐的な興奮を覚えてしまう。』そんな感覚に陥っていた。
妻を遠隔地からコントロールする事は出来なかった。
メールであれこれと命令するとそれなりの返事は帰って来るが、妻が私の命令に従っている保証が無く、むしろ私の手を離れ近藤君と自由気儘に付き合っている様だ。
二人がそんな関係に成ったのはそれは私の願望から起こった事だから仕方がないが、どうしても二人の様子を常に把握して置きたかった。
私はそんな思いが日に日に高じて来るともうどうしようも無くなり、妻に近藤君との日々の生活の様子をデジタルカメラで撮ってくれる様に指示をした。
撮った写真は私が個人的に契約しているオンラインストレージに家のパソコンから保存をしてもらい、それを私が共有してアクセスをするが、思った通り妻は嫌がった。
だが何度もメールで催促すると渋々承諾して写真を撮ってストレージに保存してくれるように成った。
私がストレージにアクセスすると、最初は日々の様子の写真が保存されていた。
ソファに座ってテレビを観ながら二人が顔を合せ、指でVサインをしている姿や、車でドライブをしているのか海岸に止めた車の前で腕を組んで二人で撮った写真、ベランダで抱き合ってふざけ合っている写真・・等々だったが、そんな二人の親しそうな写真の方がかえって私の心は乱され強烈な嫉妬と不安を覚えさせられた。
私はそんな写真はどうでも良いからエロチックな写真を写してくれる様に頼むと、妻がリビングやキッチンでブラジャーとパンティを付けただけで立っている姿や、ベッドに全裸で座っている写真等が保存される様になり、妻も近藤君も写真撮影に慣れて来たのか次第に写真が過激になって来た。
写真は近藤君が写しストレージに保存をしていると思うが、近藤君もこんなアブノーマルな行為に慣れ、元々サディスト的な男だったのかも分からないが、写真を私に見せつけ楽しんでいるように思えて来た。
妻の裸体を画面一杯に映したり、二人が全裸でじゃれ合っている写真。乳房や股間を接写したり、首筋に付けたキッスマークを接写して画面一杯に写したりしていたが、更にエスカレートし、セックス場面や性器の結合、ディープキッスの大写しの写真、それにアクメに達する妻の顔を連写で写し、果てには全裸の妻をロープで縛って極太のペニスを咥えさせた写真を写したりする様になった。
次々にストレージに保存される過激な写真は、妻が野外でブラウスの裾を捲って乳房を露出した姿を写す様に成ったりまだエスカレートしたが、外国から見る私には現実離れがしていて、もっと興奮させられる現実的で刺激的な事が欲しかった。
9、究極の願望
一年は長いようで短かった。
単身赴任を終え帰国して空港に迎えに来た妻を見ると、スタイルは良くなり体から発散する雰囲気に妙な妖しい色気が混じり、以前とはちょっと変わった雰囲気になっていた。
若い男の気を引く為にダイエットをしたのか、体は細く引き締まって若返り、ヘアースタイルを変えたり化粧が変わって綺麗になっていた。
外国から帰ると妻の肉体の変化に刺激を受けたが、時間が経つとそんな刺激は直ぐに薄れあのマゾチィックな興奮が得られなくなっていた。
強いマゾチィックな興奮が欲しく、乳房を揉みながら単身赴任中起こった妄想と願望を説得し始めた。
「・・・避妊リングを外せよ。」
「ダメよ!」
妻は即座に言った。
妻は『亭主が居ない間に妊娠すれば大変な事に成る。』と思ったから、私が外国に発つと最初の生理が終わると避妊リングを入れた。
『避妊リングを入れて近藤君に一年間も中出しを許していれば、避妊リングを外してもいまさらコンドームなんて使ってくれるはずが無い。』妻はそう思っているのだ。
事実、浮気をする女に男は誰もコンドームなんて使いたくはない。
いくら近藤君が大学生で世間に疎い男だって、誰とでも直ぐ寝る『夫公認の妻』とネーミングを付けられた女は、非道徳的でアブノーマルな女だと軽く見ているから、そんな女が妊娠をしても自己責任だと思い、自分の快感の為なら避妊具なんて使うはずが無いだろう。
「多分、俺はもう美砂を孕ます事は出来ないよ。」
結婚してこの方、避妊具は一度も使った事が無いのに一向に妊娠の気配が無かった。
妻には何の異常もないから、その原因が私に有る事くらい誰だって分かっていてそれを口には出さないだけだ。
妻と別れて暮らした一年間で私のサドチィックな願望は益々過激になった。
近藤君と妻のあられもない写真を遠く離れた外国で次々と見せられると、妻に対して何をする事も出来ず、ままならないマゾチィックな感情に興奮し妄想がドンドン膨らんで行き・・『妻を他人の精液で孕ませてみたい。』・・そんな妄想が芽生えてしまった。
一瞬でもそんな妄想が頭の中に芽生えると、強度な寝盗られ願望を持つマゾヒストの私はもうどうしてもその妄想を取り払う事は出来ず、むしろその妄想が膨らみ破裂して願望に変わってしまった。
「近藤君の子供を孕んでくれよ。美砂とはこれまで通りだし、俺の子として育てるから・・頼むから俺の願いを聞いてくれよ。」
「・・・」
妻は無茶苦茶な究極の願望に黙り込み、私の顔をジッと見た。
今、妻の頭の中では色々な思いが蠢いているはずだ。
「・・・だめよ!そんな事出来ないわ。」
何かを言い掛けたが、慌てて首を横に振り弱々しい声で答えた。
近藤君は故郷の企業に就職が決まっているから、卒業して故郷に帰えれば妻とは行きずりの男になってしまう。
「近藤君だって春には卒業するのだろう? もう4か月ほどしかないぞ!」
「・・・」
妻だってそれは分かっているだろうが、また首を横に振った。
妻が妖しい表情で見詰めて来た。
絶対に妻は子供が欲しいはずだし『自然界の動物の牝は肉体が頑強で精力的に強い牡の子供を産みたがる。』そんな事を考えれば妻にとって若い頑強な近藤君の方が私より生殖的には優先順位が高いはずだ。
「彼と俺とは血液型は同じだろう?・・二人の秘密にしていれば誰にもばれないよ。美砂だって子供は欲しいだろう?」
そんな風に具体的に説得を始めると、頑なに拒否をしていた妻が次第に変わって行った。
10、クリスマスイブ
妻は私の説得になかなか応じなかったが、しつこい説得に根負けしたのか渋々承諾をして、それから数日して病院に行き避妊リングを取った。
避妊リングを外してしまうと、やはり『・・妊娠・・」と言う言葉が頭の中に浮かぶのか近藤君と会う事を躊躇している様に見えた。
本心は近藤君と会いたいはずだ。
「今夜はクリスマスイブだから近藤君を誘って夕食でも奢ってやれよ?」
私は妻の気持ちが良く分かっているから、昼食の後に煎れてくれたコーヒーを飲みながら何気ない口調でそう唆し背中を押してやった。
妻だっていくら躊躇していても本当は会いたいものだから
「・・・今日はイブね!それなら近藤君と久しぶりに食事でもしようか?」
少し考える振りをしていたが、私の言葉が渡りに船だった様だ。
妻は近藤君にメールをすると、夕方、少し濃い目の化粧を丹念にして若作りの服装で出かけ、午前2時過ぎに帰って来た。
妻はバックをリビングのテーブルに置くと、フードの付いたロング丈の白いダウンコートを脱いでソファに座ったが、赤いミニスカートから出た白く形の良い膝と太ももが妙に艶めかしく見え、薄いピンクのセーターの胸で盛り上がった乳房が妖しく揺れた。
「フウゥ~~~~・・」
妻は大きく長い息を吐き、妖しい目で私を見ると
「・・・本当に妊娠しても知らないわよ!」
「フゥ~」
今度は息を小さく吐いた。
妻がちょっと後悔をしている様に見えた。
妻の腕を取り引き寄せると、ラブホテルに備え付けられているソープの甘い匂いに混じってアルコールの匂いがした。
妻は避妊リングを外して近藤君に抱かれ、妊娠する為に精液を中出しさせた行為を悔やんでいると思った。
「・・・妊娠しても構わないよ!・・・俺の為に・・早く彼の子供を孕んでくれよ。」
その後悔を解き離してやろうと軽く抱き締めながら、『・・俺の為に・・』と耳元で囁いた。
「今夜は何回やらせたのだい?」
いつもの様に卑猥に聞くと
「・・・3回よ。」
ためらいもなく答えた。
「近藤君はリングを外した事は知らないのだろう?・・絶対、秘密にしておけよ!」
「・・・」
妻は無言で頷いたが、真剣な眼差しの後で口元に浮かべた妙な笑みが『そんなの秘密するのは当たり前でしょう!』と言っている様にも感じた。
「これからは美砂が近藤君に抱かれた後、俺も美砂を必ず抱くよ。」
『近藤君の後に美砂を抱けば、彼と俺の子供の確率が分散されるだろう?』そう言う意味を込めて言ったのだが、妻も理解をしたらしく
「・・・」
無言でジッと見詰めて軽く頷き
「フウゥ~~~・・」
また大きく長い息を吐いた。
その夜、妻は異常に燃えた。
夫以外の男の子供を孕む。・・・アブノーマルで自堕落的な行為に異様な興奮を覚えているのかベッドに入ると妻の方から抱き付いて来てキッスをして自ら舌を挿し込んで来た。
「チ×ポをしゃぶってくれよ!」
卑猥に命令をすると、ペニスを咥え喉の奥まで飲み込み、音を立ててペニスの裏側まで丹念にしゃぶってくれた。
外国から帰って久しぶりに抱いてもそんな行為はしてくれた事が無かったのに、今夜は異様な興奮を得て無意識にいつも近藤君に施している行為が出たのだと思う。
妻だって強度なマゾヒストなのだ。
夫以外の男に・・・夫公認で子供を孕ませられる行為は異様で、自堕落的なマゾチィックな興奮に襲われていると思った。
「近藤君に中出しをされてどうだった?・・・妊娠をすると思えば興奮しただろう?」
大きな乳房を弄りながら聞くと
「興奮したの!・・・変に堕ちた気分に成って・・失神しそうで何度もいっちゃった!」
そんな風に正直に答え、力を込めて抱き付き生温かい乳房を押し付けて来た。
私は前戯もせずに異様に硬く勃起したペニスを妻の股間に近づけて
「近藤君にしてやる通りにペニスを握って入れてくれよ!」
そう命令すると、妻は体を捻って左手でペニスを握りバギナの入り口に亀頭を当てた。
私が腰を進めてバギナにペニスに突き刺すと
「あっ・・あううぅぅぅ~」
低く喘いで体をしなやかに後ろに反らせたが、近藤君が少し前に子宮に放出した精液の残滓が私のペニスにまとわり付いて来た。
ペニスにまとわり付いて来た精液の残滓の感触は冷たく、堪らない程不潔に感じたが、その堪らない程の不潔感に異様なマゾチィックな興奮を覚えた。
腰を動かしながら乳房を強く握って近藤君の痕跡を調べてみた。
強く吸われたのか左首筋と右乳房に赤い唇に似た痣が鮮明に付き、腹にも歪な丸い形の痣が数個付いていた。
私は首筋に着いた痣に唇を合わせ軽く吸い、腰を連続的に動かすと妻は白い肉体を更に後ろに反らせ
「良い・良い・良い・あっあああああ~~~」
気持ちよさそうに喘いだ。
「ねえ!・・・本当に彼の子供を孕むわよ。・・本当に孕むわよ!」
上擦った声で叫ぶ様に言い、また私の気持ちを確かめて来た。
それは何度も私の気持ちを確かめ、夫以外の男の子供を孕むと言う『神に背く死罪にも値する重罪』に、夫も同罪としなければ心が正常では居られないのだろう。
そんな妻の態度に私は異様に興奮し、爆発的にマゾチィックな快感が起こって来た。
「・・・ああ、孕んでくれよ!・・頼むから他人の男で孕んでくれよ。」
そんなマゾチィックな言葉を吐くと、思わずペニスから精液がほとぼり出そうになったが慌ててペニスを抜き、右手で掴んでペニスをシゴキ、中途半端で妙なマゾチィックな快感を得ながら、まだ波打つ白い腹の上に精液を放出した。
本当は妻が近藤君に抱かれた後、私も妻を抱き妊娠の確率を共有しようと思ったが、私の意識の中では『妻は私以外の男の精液で妊娠をさせなくてはいけない。』そんな思いが浮かんだから無意識に慌ててペニスを抜いた。
11、卒業記念旅行と別れ
年が明けると日時が経つのが早かった。
2月に入ると近藤君はアルバイトも止め、就職の事やこれからの準備が有るからか故郷に帰っていたから妻とは疎遠に成り、卒業すると妻の元から去って行ったが、妻が近藤君に最後に抱かれたのが『卒業記念旅行』の時だ。
卒業記念旅行は二人で以前から計画を立てていたのか、3月中旬の卒業式前に二泊三日の旅行に行った。
旅行は山陰で別に山陰各地を巡る訳では無く、三朝温泉のちょっと高級なホテルで二泊してゆっくりと温泉に浸かり、昼間は車で周辺を散策する旅行らしく、二人が別れる為の儀式だと分かっていたから私は何も言わずに許してやった。
二人は二年近く付き合い、私が海外赴任をしていた一年間は私達のマンションに入り浸り愛人に似た親密な付き合いをした近藤君と別れる事に、妻は『悲しんでいる。』と思っていたがそうでもないらしく・・かと言って『所詮、行きずりの男なのか?』と聞いたが勿論それも違うらしい。
近藤君と別れた後、ベッドの中で若いセックスフレンドと別れる心境を聞いてみた。
妻は自分の心境をなかなか話さなかったが、
『別れが淋しくないと言えば嘘に成るし、二年近くも体を許した男だから、ある部分愛していたのも事実だ。』そう正直に話してくれた。
だが『別れに淋しさは有るが、こだわりは無い。むしろこの辺りが潮時かな?と思っていた。』と言い『それよりもセックスの相性の良かった男との別れが勿体ない。』そんな風に茶化して笑いながら言った。
私は『別れに淋しさは有るが、こだわりは無い。』と言った妻に安心したが、反面、寝取られ願望を持つ男としては妻がセックスに夢中に成れる男と別れた事にガッカリさせられ気落ちをしていた。
だが近藤君と妻との別れは前から分かっている事だ。
近藤君と妻の別れが近づくと、私は『妻のもう次の男』を頭の中で描き説得を始めていた。
「なあ?・・最近社長は美砂にちょっかいを掛けて来ないのかい?」
『時々、食事や飲みに誘われる。』と言った妻の言葉と、一度だけ見た事の有る社長の容姿を思い出しながら聞いた。
私が見た社長は大柄の色黒で精悍な顔つきをしているからちょっと恐いと思っているが、妻が話す社長はちょっと荒っぽい感じだが人柄は良いらしく、社員が30人を超える会社の社長をするくらいだからやり手だし、妻より20才年上の52才でバツイチという所が気に入っている。
「社長となら・・もう最初から愛人関係に成っても良いぞ!・・愛人に成ってどこかのマンションンで囲われるってのはどうだい?」
『妻が愛人に成ってマンションに囲われる。』と言う自分の願望を含めて『愛人』と言う餌をぶら下げてやると、妻もちょっとその気が有る態度を見せるから、多分私の願望は実現しそうな気がしている。
そんな風に妻の説得を始めたが、近藤君と妻が別れると夫婦仲は以前に増して良くなって、妻を心から愛している事をヒシヒシと感じてしまう。
今日は久しぶりに二人で風呂に入った。
バスチェアーに座り俯いてシャンプーをしている妻を、私は湯船に浸って眺めていた。
腰はくびれ大きな尻から出た足が何とも言えない程になまめかしくて美しく、少し肉は付いたが肌にはまだ張りが有り、上半身から垂れた大きな乳房が両手で髪を洗うたびに大きく左右に妖しく揺れた。
私は垂れた大きな乳房の片方を右手で受ける様にして掴んで弄んでいると
「もう!・・悪戯をしてはダメでしょう!」
俯いたまま怒った口調で言ったが私の手を除けようとはしない。
「社長の愛人になる決心をしてくれたかい?」
そう聞いた。
「・・・」
妻は何も言わずにシャンプーを終え、向かい合って湯船に浸かると
「・・・まだ生理が無いのよ!」
心配そうな口調で言った。
「・・・!」
私はその妻の言葉に、胸の鼓動が一瞬止まったが、心は何故か冷静で居られた。
「病院には行ったのか?」
「ううん、まだだけど・・・体の調子が変なのよ。乳首が痛いし、オッパイが張って大きく成った気がするの」
妻は両手で自分の乳房を持ち上げる様にして掴みながら言った。
妻が近藤君に最後に抱かれたのは3月中旬に山陰に行った卒業記念旅行の時だ。
あれから二十日程経っているからもう妊娠はしていないと思っていた。
『私はその後、直ぐに妻を抱いていないから、多分、近藤君の子供だ。』そんな思いが私の頭の中に素早く過ぎった。
「妊娠していたら・・・本当に産んでも良いの?」
今度は縋る様な表情で聞いてきた。
「当たり前だろう!」
色々な思いが頭の中で渦巻いていたが、即座に言った。
「・・・ふぅ~」
妻は安心したのか小さく息を吐いたが、その表情は自分が子供を孕んだ事に対して勝ち誇った表情をしている様に見えた。
「まあ、近藤君の子供だとは限らないだろう?」
自分の心に言い聞かせる様に言ったが
「・・近藤君と旅行に行った時が一番危ない時だったのよ。」
妻は近藤君の子供だと確信が有るのか、もう一度、私の心を確かめる様に聞いてきた。
「もし彼の子供でも美砂の子は俺の子だよ。」
そう言いながら頭の中では私自身も近藤君の子供だと確信していた。
悲しい事に私は妻を妊娠させる能力が低いし、妻も知っているから『近藤君と旅行に行った時が一番危ない時だったのよ。』と改めて言い、私の心をまた確かめてきたのだ。
私は湯船に浸かっている妻に少し近づき乳房を見た。
そう思って乳房を見ると乳輪が少し大きくなり、乳首も少し太くなり乳首の周りがざらついている様に感じた。
私は両手で乳房を挟む様にして握ると若干大きく成っている様に感じたが、乳首を口で吸って確かめてみた。
「もう・・どうしたのよ?・・・くすぐったいじゃあないの!」
妻は私が甘えていると思ったのか、優しくちょっと乳房を付きだして来た。
私は妻の乳首を吸いながら異様な興奮を覚えた。
異様な興奮を覚えると、なぜか今までに妻を抱いた二人の男の名前が頭に浮かび、近藤君に抱かれ獣の様な喘ぎを発しながら、体を反らせて狂った様に悶える妻の姿が頭の中に浮かんで来た。
妻を抱いた男達は妻の肉体を淫らに扱い、やりたく成れば何時でも思うがままに妻を呼び出して抱き、私の願望とは言え、他人の精子で子供を孕まされた屈辱感が、強烈なサドチィックな興奮に変わって打ち寄せて来た。
その時、私の頭の中には精悍な顔をした社長の顔がまた浮んで来た。
社長の顔が頭の中に浮かぶと、今度は妄想と願望が頭の中で入り乱れ始めたが、不安そうだがちょっと勝ち誇った表情をしている妻を見ていると、その妄想も願望もこの妊娠騒動が一段落すれば実現しそうな予感がした。