思いもしなかった義姉と一線を越えることとなった。
それは40歳夏の昼下がりのことだった。
妻の実家の墓参をすませ、夏の暑い陽が照りつける中を、義姉の夫の墓参に車を走らせた。
義姉の夫は数年前、ガンに侵されて他界し、義姉は一人暮らし、まだ45歳の女盛りだ。
家は、山間にぽつんと建つ一軒家で、隣家とは百メートルは離れていて誰にも災いされない静かな環境にある。
妻は昼食を済ませて買い物に出かけた。
田舎の広い家には義姉と二人だけになって、私は六畳の居間に寝転がっていたが腰が痛く、つい「腰が痛い…」と声を漏らした。
すると近くにいた義姉が「揉んであげようか…」と言ってくれた。
私は例え義姉とはいえ、独り身の女性に触られることに戸惑いを感じたが、
「そうですか…申し訳ないことですが、少し揉んでください」と言うと義姉は、
「じゃあ、その浴衣を羽織って…、そこに、うつ伏せになって…」と云った。