3年でかなり“俺様”なやつがいた。
自分で点取らないと気が済まないようなやつ。
はやく俺にパス出せよキャラ。
いっつもコーラばっかり飲んでたので、心の中で『炭酸』と呼んでいた。
以降、炭酸と表記する。
部活が終わって制服に着替え、帰ろうとしたときだった。
炭酸「マネージャー、きて」
部室から声が聞こえた。
(おいおい用事あるなら先言えよ、帰る気まんまんだぞこっちは)
そんな気持ちを抑えて部室に入った。
「どうしました?」
見ると炭酸がマットの上でうつ伏せに寝ていた。
炭酸はこっちも見ず、「マッサージして」とだけ言うとゲームをやりだした。
プレイヤーのマッサージは日頃からしていたし、そんなに嫌いな訳じゃないが、頼む態度があるだろう、いくら先輩でも。