俺と部活動の仲間達は、部室で文化祭の出し物の準備をしていた。
鈴木さんも、その中の一人だった。
鈴木さん。
1歳年下の後輩。
色白で眼鏡をかけた、あんまり口数が多くない女の子。
正直なところ、華やかな美人というよりは、地味目な感じの女の子だと思う。
でも、他の人の悪口を一切言わない、ものすごーく真面目な女の子。
個人的には、部活一の性格美人だと思っていた。
文化祭の準備は忙しい。
時間は刻々と過ぎていく。
部員達は部活や塾で、一人、また一人と去っていく。
そして教室には最終的に、俺と鈴木さん、二人だけが残った。
「・・・」
鈴木さんは黙々と、飾り付け用の折り紙を折っている。
放課後の教室に、年下の女の子と2人きり。
一応俺も、お年頃の男子高校生なわけで。
何となく居心地が悪くて、ドキドキした。
「・・・」
15分ほど過ぎただろうか。