雷の音がしたかと思ったら、急にバラバラと音をたて、激しい夕立が降ってきました。
暫く降り続く雨音を聞いているうち、洗濯物を干したままなのを思い出しました。
大変!と思って、片づけに裏庭の物干し場に出てみると軒下に男の子が立っていました。
「あらら、どうしたの?」と声をかけると、濡れちゃって、と困った顔をしています。
良く見ると、あどけない顔の少年は、全身ずぶぬれで立ち尽くしています。
「まぁ、かわいそうに。
傘を持ってなかったのね」
傘を持ってなかったのね」
私はまだ高校生らしい男の子がかわいそうになって、縁側に招き入れました。
近くの高校に通っている、と言う少年は下校途中だったらしくて、タオルを渡して頭を拭いた後も
服はすっかりびしょ濡れでポタポタと袖の先から、しずくが垂れています。
私は「まぁ大変!中までドボドボじゃないの?、乾かさないと風邪ひくから」と上着を脱ぐようにいいました。
下のカッターシャツもズボンも、すっかり濡れてしまっていて、少年はくしゃみをしました。
「とりあえず、シャワー浴びなさいよ。
そのあいだに乾かしてあげるから」
そのあいだに乾かしてあげるから」
少年は、ものおじしていたけれど、私が促すと、縁側から上がり脱衣所に行きました。