暖かい言葉を下さりありがとうございました。
続きを書く気になりました。この話を作り話だと馬鹿にして下さい。
そうすれば、私も楽になれそうです。
ただ、思い出して文にするのは一度きりにしたくて読み返す気はおきませんで
した。
誤字脱字はあると思います。許して下さい。
管理人さんは、長い文章がでしたら削除して下さって結構です。
では載せます。
私は家に送ってもらえると自分を信じ込ませ車に乗りました。
今思えば、このときが逃げられる最後のチャンスでした。
クルマに連れ込まれる瞬間に大声を出せば通行人も助けてくれたと思います。
私は本当にバカでした。
車は知らない町を走りました。
映画館のある繁華街には電車でしか来たことがなかったのでどこを走っている
かわかりませんでした。
住所を話したので、家に向かっていると信じました。
私は、自分がおかれている状況が現実とは思えませんでした。
腕をつねったり足を端つかせて何度も夢から目覚めようとしました。
クルマは、住宅街に入り白い塀が続く豪邸に入っていきました。
運転している男は「ちょっと用があるので君を送る前に寄っていく」と言いま
した。
私は、誘拐されたことを確信しました。身代金誘拐と思いました。
私は不思議なことに、彼らへの恐怖が少し薄れました。
今思うと、目的のわからない得体の知らない人達だと恐怖していましたが、
お金目当てなら今までの経緯に合理性があると感じたからだと思います。
お金を払って無事に帰れた人もいるはず私も帰れる、そう信じようとしまし
た。
それに、私の家よりも立派な大きな家の人なら、乱暴な真似はしないと思った
覚えがあります。
クルマが庭に止まると、背の高いサングラスの男の人人と高校生くらいの女
子が寄ってきました。
女子は私に自分についてくるように言いました。
優しい感じではなく影があるくらい感じでしたが、綺麗な子でした。
私は、自分より女らしい子がいることに少し安堵しました。
もしかしたら何かのゲームかもしれない、そうでなくても私はひどい目に遭わ
ないで済むかも知れないと思いました。
彼女は私の腕を優しく握ると家の中に連れていきました。
私を連れてきた男女を睨み返したかったのですが、振り返る勇気がありません
でした。
私は、女子に自分がどうなるの、どうすれば帰れるの、と必死に尋ねました。
彼女の答えは、私はモデルに選ばれたのでコマーシャルの撮影に出てもらうと
いうものでした。
その頃の私は、ピチレモンという雑誌をよく読んでいてその中の読者モデルに
憧れていました。
だから、その女性からあなたが可愛いからモデルとして選ばれた、と言われた
とき、もしかしたら
本当にそうなのかも知れない。と思いました。私は本当に馬鹿でした。
でも、一緒にいたのが私とさほど変わらない女子だったせいもあり、いつのま
にか怖さよりもどうしてこんな誘拐のようなまね誘拐そのものでしたをさ
れなくてはいけないのという腹立たしさの方が増していきました。でもそん
な強気も長く続きませんでした。