僕は地元では大きい方の住宅建設会社に勤めていた。
その日、1泊付の忘年会に出席する為、伊豆の旅館へ。
総勢25名程度、飲めや歌えやの大騒ぎ。
宴会も終り、潰れている人、寝る人、外へヌキに行く人を除いて2次会へ。
10名程で旅館を出る。
その中に足元フラフラで喚いている女性有り。
設計担当のNさん33歳。
いつもは仕事の出来る大人の女性といった感じだが、今日その面影は無い。
「一昨日振られたんだってさ」
「それであんななっちゃったんスか」
隣を歩いていた先輩に聞かされる。
「おーいI(僕)!もうこいつ(Nさん)ダメだ。
うるせーから旅館連れて帰ってくれ!」
うるせーから旅館連れて帰ってくれ!」
一番下っ端だった僕に営業課長から命令が。
もちろん断れる訳も無く任務遂行。
(やだな~)
僕「ほら、ちゃんと歩いて下さいよ~」
N「うるぅさいよ!あ、あんた・・・あんたにでぇあたしぃの◯△×&%#」
もはや聞き取り不可能。
Nさんの腕を掴み、旅館へ。
案内で室番を聞き、エレベーターに乗せる。
「はい、着きましたよ」
Nさんを布団に座らせる。