家族で駅前の大手シティホテルに行った時のエロ体験談
真帆と結婚して1年半が経った。
子供はまだいない。
特に大仰な避妊はしていないが、お互いに仕事が楽しく、積極的に子供を作るという訳ではない。
真帆(25歳)は、技術課に顔を出しながら、人手不足気味の事務室を手伝っている。
そんな4月のある日、俺(29歳)は実家のある町に帰った。
本家筋の法事と言うことで、ここまで出てきたのだ。
いつもはこの駅から車で40分ぐらい離れた豪壮な本家で法事を行っているが、今回は駅前の大手シティホテルで行うようだ。
ここに来るのは、友達の結婚式で数年前に来て以来。
駅まで迎えに来ていた両親と徒歩でホテルに入った。
受付を済ませ、俺と両親は指定された席に着いた。
分家なので、末席に近い方である。
席次表を見ると、本家の跡取り息子ヒロシが夫婦で参加している。
(あの乱暴者の従兄も嫁さんをもらったのか・・・)
ヒロシは元々乱暴な性格である上、事あるごとに本家の権威を振りかざすので、俺は大嫌いだった。
都会の大学に進学したときは、彼と顔を合せなくて良かったと思ったぐらいだ。
(どんな嫁さんなんだろう?)
気になったが、かといって、わざわざ挨拶に行くのも嫌だ。
法事の会食が始まった。
両親は、伯父伯母連中を集めて談笑している。
高校を出てから何年も故郷を後にしていた俺は、全く話についていけない。
従兄弟や従姉妹たちは、本家の従兄ヒロシのところに集まり、何やら盛り上がっている。
俺はこちらにもついて行けない。
婿養子に行った俺は、すでにこの家の人間ではないのだ。
(まあ、ロビーで息抜きするか)
俺は、ノートパソコンの入ったケースを手に、トイレに行くふりをして会場を後にした。
ロビーに座り、ネットサーフィンをしていると、女性が一人座っていたのを見つけた。
(あれ?どこかで見たことがあるぞ)