普通に貧乏学生だった俺は、築15年ぐらいのアパートに住んでました。
駅からは遠いし、見た目も汚いアパートでしたが、風呂・トイレは一応完備していました。
近所に大家さんが住んでいて、家賃はなんと手渡し。
面倒でしたがその代わり何かと面倒も見てもらっていました。
俺が大学3年の時、大家さんちに18歳の高校生が住んでいました。
大家さんの孫らしく、私立に通う為に親元を離れてきていたらしいです。
家賃を持っていった時に初めて会って、それ以来、駅や近所で会えば軽く会話をする関係でした。
仮名ですが、『リナ』としておきます。
リナは大家さんとは全く似ておらず、かなり幼い感じの見た目でした。
プックリとした頬に大きな目をしていて、黒髪に真っ白な肌なので清楚って感じ。
当時街中に蔓延っていたコギャルとは違うので、俺も喋りやすかったのかもしれません。
俺は大学に入るために勉強ばかりしてました。
一応高校時代に風俗で童貞は捨てたものの、完全に素人童貞ってヤツです。
そんな俺でしたが、リナは喋りやすく妹のような感覚だったのを覚えています。
リナは俺の事を『マー君』と呼んでいました。
10月のある日、俺は風邪を引いていました。
なんとか頑張っていたんですが、熱が40度ぐらいになってて、全く動けないようになっていたんです。
運悪く、動けなくなった日が、大家さんに家賃を持って行く日でした。
動けませんし意識も朦朧としていたので、昼間の呼び鈴も、夕方の呼び鈴にも反応できず・・・。
夜になり電話が掛ってきて、高熱で動けないことを伝えました。
そしたら大家さんが食事を持ってきてくれたんです。
次の日の夕方はリナが持ってきてくれました。
そんな事もあり、リナとはかなり仲良くなりました。
それからしばらくしたある夜、突然リナがやってきたんです。
何かなと思って聞くと、大家さん家族が旅行に出掛けていて暇なんだと言っていました。
お世話にもなったし「じゃ~ご飯食べようか」ってなって、下心とか無いまま、うちで食事を作る事になりました。
「得意だから!」と作ってくれたパスタとスープは美味くて、調子に乗った俺は地元の焼酎を振る舞ってしまったんです。
「時々おじいちゃんと呑んでるよ」
そうリナが言っていたので、2人で普通に呑んでしまいました。