商店街と言っても結構な規模で、近隣地域からも見物客が来るほど賑わっていた。
俺は親の代わりに商店街の催し物に出なければならず、若い衆には焼きそばとか焼き鳥とか、火を使う重労働しか回ってこない。
とにかく焼く、水分補給が追いつかないくらい焼く。
ツレが来ても気づかないくらいハイペースで焼く。
なんとか終わり、家でバテていると松本からの電話が鳴った。
松本「今日はおつかれー。
俺が行ったの気づいた?」
俺が行ったの気づいた?」
俺「うるせーよ。
あんな状態じゃ気づけるわけもねーよ。
で、疲れてる俺に何の用だよ。
ていうか親じゃなくてお前が手伝いに来いよ」
あんな状態じゃ気づけるわけもねーよ。
で、疲れてる俺に何の用だよ。
ていうか親じゃなくてお前が手伝いに来いよ」
松本の家も自営業なので両親が手伝いにきていた。
松本「今日、隣の高校の子と仲良くなったんだけど、お前も一緒に遊ばないか?」
俺「・・・行かせて頂きます」
松本「じゃあ俺んちで待ってるぞ。
すぐ来いよ」
すぐ来いよ」
急いでシャワーを浴び着替えて松本の家に直行した。
「おぅ、仲田(俺)。
遅かったな」と、迎えられると女の子が四人。
遅かったな」と、迎えられると女の子が四人。
若菜はショートカットが似合う元気のいい子でまあまあ可愛い。
雅美はセミロングで大人っぽく、可愛いというより綺麗な感じで結構タイプ。
由衣はぽっちゃり系であまり可愛くはない。
T子は大きい、大きかった。
「あーっ、焼きそばの人だぁ」と若菜が笑う。
俺「おい、一体俺の事どういう風に紹介したんだ」
松本「ってか俺、この子たちとお前の所に行ったんだけど。
本気で気づいてなかった?」
本気で気づいてなかった?」
松本からツッコミが入る。
「あれだけ忙しそうじゃ気づかなくてもしょうがないんじゃない?」と由衣からフォローが入る。
若菜は笑い上戸のようでケタケタ笑っている。
その後、俺のイベントでの苦労話や、松本の下らない話で盛り上がっていた。
そんな状態で夜も更けていく。
「じゃあそろそろ帰るね」
「あ、わたしもそろそろ・・・」
・・・と、由衣とT子が言った。
「うん、じゃあね。
私たちもう少しのんびりしてくね?」と雅美が手を振る。
私たちもう少しのんびりしてくね?」と雅美が手を振る。
なぜか俺と若菜で玄関先まで見送って、部屋に戻ってくると松本と雅美がキスしていた。
俺たちの姿に気付くと2人はサッと離れ、何事もなかったかのように振舞おうとしていた。
「あーっ、今キスしてたでしょ」
若菜からすかさずツッコミが入る。