これは高校生から社会人になるまで付き合っていた彼の話です。
高校に入ったばかりの時、遠方から通っているという女の子と親しくなりました。
クラスの中でも目立って元気のいい子で、あっという間にみんなの人気者になっていました。
その子(以下『Y子』とします)は、ある人を追いかけてこの高校に入ったそうです。
中学時代からかなり猛烈に押していた男子(1コ学年上)なのだそうですが、なかなか彼女にしてもらえないということでした。
なんだかその彼には、女の子より興味のあるものがあったみたいです。
ある日の昼休み、いつものように校内の自動販売機の場所で友人数人と喋りながらうだうだやっていると、Y子はわざわざ彼(以下『K』とします)を連れてきて、みんなに紹介してくれました。
Y子「この人が私の彼で~す!」
みんなはいきなりの事に、ただびっくりしていました。
K「おいY子ふざけんなよ。
そんなんじゃないだろ俺ら、てかお前うざいよ!」
そんなんじゃないだろ俺ら、てかお前うざいよ!」
Y子「え~!こんなに好きだって言ってるのにィ~!もうそろそろ付き合ってくれてもいいじゃん」
K「お前に興味ないって何年も前から言ってるだろ!マジうざいんだよ!」
・・・。
壮絶なシーンを目の当たりにして、みんな目をぱちぱちしていました。
すぐにKはすたすたと自分の教室へ帰って行きました。
Kが居なくなると同時にY子は静かに泣き出しました。
Y子「あたしもう限界かも・・・。
疲れちゃったよ。
せっかく高校まで追いかけてきたのにな。
毎回こんな感じなんだもん。
無理なものは無理なんだろうな・・・」
疲れちゃったよ。
せっかく高校まで追いかけてきたのにな。
毎回こんな感じなんだもん。
無理なものは無理なんだろうな・・・」
友人たちはみんな、代わる代わる声を掛けてY子を慰めました。
それからというもの、ウザがるKの横に諦めるどころか、さらにパワーアップしたY子がくっついているのを何度か目撃しました。
(なんだ全然諦めてない?負けないで頑張っているんだな)と心の中で応援していました。
私もそういう行動力が欲しいなと思っていましたから、少し羨ましかったです。
そしてKの事もよくY子から聞くようになって、色々知るようになりました。
見かけはちょっと怖そうだけど、実は可愛い面もあるということ・・・。
優しくて(Y子はいつもウザがられているはずなのに?)いつも頭を撫でてくれるということ・・・。
休みには二人で遊んだりしているということ・・・(その時Kはよく笑うそうです)。
KはきっとY子と二人でいる時は違うんでしょう。
私もKに興味が湧いてきました。