仕事が終わって職場の古株2人と汚い居酒屋で飲んでいると、隣の席に女性が二人が入ってきた。
その二人があまりにも美しくて、眩しくて。
「あれ芸能人だろ?」
「モデルじゃないか?」
後輩の俺は若いし警戒されにくいという事で、女性にビールを注いでくるよう言われた。
こんなキレイで堅そうな女性に、うまくいくわけない。
どうせ無視されるだろう・・・。
でも意外と「あ、いいんですか?ありがとうございますっ!」と明るく答えてくれた。
(あ~よかった)
いい感触だと分かると古株どもがすぐ女性に話しかけた。
俺は当時23歳で就職先が見つからず、作業員のバイトで食い繋いでいた。
古株の中島は47歳で禿げメガネ。
稲垣は51歳のメタボ。
女性は二人ともOL。
奈緒は松下奈緒似、美人だが好みが分かれる。
24歳で背が高い。
亜美は鈴木あみ似、
25歳で可愛くてスレンダー。
5人全員独身。
OL二人は服装からして堅いお仕事らしく、言葉遣いや会話もお淑やか、というか丁寧だった。
でもそれは初めだけで、お酒が進むと「酔うと変わっちゃうんです」とだんだん下ネタとかエッチな話題になってきて、かなり盛り上がった。
奈緒はあまり酔っていなかったが、亜美が泥酔する様子を見て、“これはいける!”と古株二人が悪い事を考えた。
「知り合いがやってる店があるから」
そう言って、俺のアパートの部屋に連れてきてしまった。
さすがに奈緒は引いていたが、「亜美ちゃんが気分悪そうだから」と言い訳をすると、とりあえず部屋に入ってくれた。