そこで中高の時の同級生が看護士で働いていた。
向こうは苗字が変わってたけどね。
名前は小百合。
中学では同じ部活で仲は良かったけど、高校に入ってからは挨拶程度の関係。
それにしても、ヘルニアは痛い。
閃光が走るような痛みを感じる時もある。
なんとか足掻いて、トイレに行こうと思ったけどやっぱり無理。
足掻く俺を見て・・・。
「K、バカじゃないの?昔から変わってないね」
Kって、俺の事ね。
患者を呼び捨てにする小百合は、笑いながら窘めてくる。
厨二病だった頃の俺の恥ずかしい昔話を、後輩看護士にして立場のなくなる俺。
小百合には特にされたくないけど、担当になる日は大小でお世話になった。
こっちは恥ずかしいけど、向こうは慣れたもの。
痛み止めの座薬を入れる為に、四つん這いになるのも死にたいくらい恥ずかしい。
女の子にバックしようとすると、恥ずかしがる気持ちが判った。
小百合は尿瓶も上手く使えない俺のチンコ握ってくる。
冷たい手と細い指に、不覚にも勃起・・・。
無言で躊躇する俺に、小百合は「仕方ないよ」と申し訳なさそうに声を掛けてくれた。
でも、馴れって怖いもので、二日後には「よろしく」と、お任せ状態。
遊び心が出てきたのは小百合も一緒で、シコシコと握って遊んでくれる事もあった。
そして、半立ちになると終わり・・・。
人のいる前では、小百合の事を、「Hさん」とバッチに書いてある今の苗字で呼んだ。
でも、他の看護士や先生がいない時は、昔のように「Y」と小百合の旧姓を呼び捨てにしてしまう。
忙しい仕事から、入院生活すると時間が全く過ぎない。
TVはすぐに飽きた。
とにかく暇なので、日中はずっと本を読む。
寝る、寝返りで激痛、起きる。
これの繰り返し。
夜もあんまり寝れない。
医者はとりあえず経過を診ようと、何もしてくれない。
実際、検査では特に異状がないらしい。
小百合は暇な夜勤の当直の日に話をしに来てくれた。
ほんとはダメなんだろうけど、ロビーで長話。
お互い遠くの地元から出てから10年近く音信不通だったので、話は止まらなかった。
なんでも聞いてるうちに尿瓶の話になった。
「すぐイク人もいるのにね」
「そいつは早漏なんじゃない?Yが下手だからイカないよ」
「この手で何人もイカしてきたんだよ」
自慢するように右手を上下に動かす。
「人妻だろ、そんな事言っていいのかよ」
「看護士なんて、みんなそうだよ。
精子なんて沢山見すぎてるよ」
精子なんて沢山見すぎてるよ」
そのうち学生の頃に誰が好きだったか、ぶっちゃけトークになった。