清楚で、綺麗で、明るくて、僕の自慢の姉だった。
そんな姉があの事故に遭ったのが3年前。酷い自動車事故だった。
命に別状はなかったが、あの事故で姉は右目を失い、美しかった顔に大きな傷跡が残った。
それから、姉は家に引きこもり、殆ど誰とも話をしなくなった。
そんなある日、僕は姉が一人で自分を慰めているのを見てしまった。
姉は、僕が外出から帰ってきたのに気づかずに、自室のベッドで下半身をさらけ出してオナニーに耽っているのを少し開いたドアから覗いてしまった。
あの清楚な姉が・・・。
僕にはショックだった。
でも、姉が事故に遭ったのは、27の時。
普通に彼氏もいただろうし、セックスもしていただろう。
「あっ、あっ、あっ・・・、うっ!」
姉の手の動きが激しくなり、体を少し反らせたかと思うと、姉は体をぐったりとさせた。少し荒い息遣いだけが続いていた。
僕は、そっとその場を離れ、自分の部屋に戻って、今見た姉の姿を頭の中でリプレイしていた。
姉の中指が自分の膣をまさぐり、抜き差しすると、親指でその上の突起を捏ねているようだった。
夕食のとき、姉はいつも通り、何もしゃべらずに食事を口に運んでいた。
食べ物を咀嚼するその口元が、その日はなぜだかいやらしく見えて仕方がなかった。
その夜は、全く寝付けずに、悶々としており、僕は思い切って姉の部屋に向かった。
部屋に鍵はかかっておらず、足音を立てないようにベッドに近づくと、小声で声をかけた。
「姉貴」
姉は、返事をせずに体だけを僕の方に向けた。
「一緒に寝てもいいかな」
姉は、いいとも、駄目だとも返事をせず、ただ黙って暗闇の中で僕を見つめていた。
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