家内の情事

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家内の情事

中年夫婦の話ですので、多分おもしろくないと思いますが投稿させていただきます。

昨年末のことなんですが、家内の自動車が故障し
思い切って新車に買い替えることにしました。
家内は独身の頃からずっと利用していた自動車屋があったのですが、
昨年に廃業してしまったらしく、結局私が以前から懇意にしていた
ディーラーで購入することにしました。

年明けに店長に電話すると、すぐに営業担当がバンフレットを
持って自宅まで来てくれました。
店で何度か顔を見たことのある健太君という若い子でした。

健太君は数台の軽自動車の特長などを丁寧に私と家内にしてくれました。
家内は44歳で、もともと車に興味があるわけでもなく、
どれでもいいと言っていたのですが、
健太君の提案でせっかく新車を買うのだから試乗してから決めようということになり、
翌日パートが休みだった家内は早速試乗させてもらいました。

家内は2台試乗させてもらい、そのうちの1台に決めたようでした。
自慢ではないのですが、1000万ぐらいは
いつでもキャッシュで払える余裕はありましたので、
どれを選ぶかは家内に一任していたのです。

私は夕食の時に家内から購入の契約をしたことを聞きました。

「契約しちゃったけどいいでしょ?150万と少しかな」

「お前がそれでいいならいいじゃないか。新車なんだから大事にしろよ」

何気無い日常会話でしたが、その後家内が以外なことを言いました。

「あの営業の健太君っていう子、おもしろい子ね。
一緒に試乗してもらったけど、おもしろいことばかり言うから笑っちゃうのよ」

「へーっ、そうなのか、意外だな。
俺は面識はあったけど、挨拶ぐらいしかしなかったからな」

「やっぱり営業だから口がうまいのよね。
携帯番号とメールアドレス教えてあげたの。
またメールで爆笑を誘いますよ…なんて言うから」

私は家内からそんな話を聞いても、嫉妬とかまったく感じませんでした。
家内とは結婚して15年たち、中1になる息子がいます。
子供が産まれるまではセックスもそれなりによかったのですが、
子供ができてからは寝室も別になり、
子供が大きくなった今は家族3人が別々の寝室となってしまいました。
寝室が別になるとセックスの回数もめっきり減ってしまいます。
仲は決して悪くないのですが、家内とはいつのまにかセックスレスになっていました。
ですので、家内が若い男性とメールアドレスを交換したからと聞いても
何とも思わなかったのです。

その後家内は健太君と時々メールのやりとりをしていたようでしたが、
健太君を男として意識するような感じもなく、
メールの内容も私に話すほどでした。

家内から聞いた話ですが、健太君は32歳で独身、
マンションで一人暮らしをしているとのことでした。

両親が数年前に離婚し、お父さんは健太君より年下の女性と再婚されたらしいのですが、
一緒に暮らす気にもなれず独立したらしいです。
実のお母さんとは音信不通で、なかなか複雑な家庭環境で育ったようでした。
健太君はそんなことを感じさせない明るい好青年でしたが、
私自身特に興味があるわけでもなかったので、家内の話も適当に聞き流していました。

そんなある日、今年の1月の末ぐらいでしたが健太君と話をする機会がありました。
オイル交換のため健太君の店の隣に併設している工場に車を持って行った時のことです。
少し時間があったので、店舗の中でパンフレットを眺めていた時、
健太君が話かけてきました。

「上坂さん いつもお世話になります。ご無沙汰してます」

健太君はいつもの通り明るくハキハキとしていました。

「やぁ、どう その後は 車は売れてるかい?」

「ええ、おかげさまで。今月の月間目標も軽くクリアです。
その節は奥さんにも大変お世話になりました。
新しいお車の調子はいかがですか?」

「う~ん、何も聞いてないからいいんじゃないかな」

「そうですか、もし何かありましたら、何なりとお申し付けくださいね」

私はメールのことを思い出して、
ちょっと健太君をからかってやろうと思いました。

「ああ、何かあれば家内が直接連絡するさ。
メールの交換もしているんだろ?」

健太君は一瞬しまったという表情になり、深々と頭を下げました。

「申し訳ございません。上坂さんに何も言わずに
勝手に奥さんと連絡取り合ったりして、
失礼なことをしました。本当に申し訳ございません」

あまりに健太君が大袈裟に謝罪するので、逆に可笑しくなってしまいました。

「はははっ…俺は怒ってるんじゃないよ(笑) 
いいじゃないか 若い男とメールができて家内も喜んでいるさ」

「そうだといいんですが、でも上坂さんのご機嫌を損ねたとなると…」

「大丈夫 大丈夫 そんなに気にするなら
家内を一度デートにでも誘ってやれよ」

健太君が申し訳なさそうにしているので、
私は慰めるつもりで言いました。
私の言葉を聞いて健太君も明るい表情が戻っていきました。

「ありがとうございます。
奥さんとメールしていると本当に楽しいんですよ。
僕の話もいろいろ聞いてもらったりして」

健太君の家庭事情を思い出しました。
家内は健太君の悩みをいろいろ聞いてやっているのかもしれません。

「まあ、あんなおばさんでよけければ相手にしてやってくれよ」

「いやー、うれしいです」

「但し…だけど」

「えっ、何でしょうか?」

私はある考えがひらめきました。

「俺には絶対報告することだ。いいかい、できるかな?」

「わかりました。じゃあ、早速これから奥さんとのメールのやりとりは
全部上坂さんに転送します」

「よしっ、決まりだな。家内には内緒だぞ」

「ええ、了解です。男同士の固い約束ですね」

それから、健太君は家内とのメールをすべて私に転送するようになったのです。

健太君からは3日に1度ぐらいの間隔でメールが転送されてきました。
ほとんどジーンズしか履かないあの地味な家内が、
若い男性とどんなメールのやりとりをしているのか、
最初はすごく興味があり、
健太君からきた転送メールをドキドキしながら見たものです。

しかし、期待外れというか、中身はまったく他愛もないものでした。
゛今日はまた新車売りましたよ゛゛ヤッタネ!!おめでとう゛とか、
゛今日のニュース見た?ひどいよね~、シンジラレナイ~゛
みたいな感じでどうでもいいようなものがほとんどでした。
家内はさすがに主婦らしく、
若くて一人住まいの健太君の食事を気にしているようでした。
゛健太君 今日はなに食べたの?゛
゛え~と 朝はコーヒーだけ 昼はラーメン 夜はビールとコンビニ弁当かなー゛
゛何よそれ 野菜が不足しているわね だめよ そんなの゛
みたいな感じで健太君の食事の内容を聞いている日が多くありました。

そんなメールが続いていた矢先、健太君が
゛じゃあ、仁美さんの手料理ご馳走になっちゃうかな゛
というメールを送りました。すると家内は
゛そうね~、とても見ちゃいられないわ、自炊しなさいよ 教えてあげるから゛
と返事をしていたのです。
そのメールが転送されてきてからすぐに健太君から電話がありました。

「すみません、上坂さん。メールはご覧になりましたか?」

「ああ、見たよ。健太君 とうとう自炊するのか?」

「いえいえ、そんなのできないですよ。
自炊するようなやる気を見せて、
仁美さんの手料理をご馳走になっちゃおうかなと思って」

健太君はいつのまにか、家内のことを仁美さんと呼ぶようになっていました。

「本当にしなかったら家内のやつ怒るぞ。
あいつが怒ったら結構手強いからなぁ(笑)」

「エーッ、マジっすか。やばいかなー。それでですね、
仁美さんを僕のマンションにお招きしていいか、
上坂さんにお伺いしたかったんです」

健太君は家内を自分のマンションに呼んで、
手料理をご馳走してもらおうと思ったようでした。

「そうだな、家内がどう言うかな?
年は離れてても、男性一人住まいの部屋に行くわけだからな」

「ええ、もちろん仁美さんに断られればやめますし、
もし実現しても仁美さんには指一本触れませんから」

私は健太君と話しながら何となく胸騒ぎを覚えました。
44歳と32歳で年が離れているとはいえ、所詮は男と女です。

マンションの密室で二人きりになれば何かあるかもしれません。
まさか、自分の家内に限って、セックスレスで
そういうことにまったく興味を示さない地味な家内に限ってとは思いましたが、
やはり若干の抵抗もありました。

ただ、万が一健太君とそういう関係になれば、

その現場をどうしても見たいという気持ちも強くあったのです。
これが寝取られ願望というのでしょうか。

そこで私は健太君にまた条件を出しました。

「健太君、ビデオカメラ持っているか?」

「ええ、ありますよ。ハンディタイプのですよね」

「そう、家内にわからないように盗撮できるか?
君と家内が部屋でいっしょにいるところを見たいんだ。
それができるなら俺は了承するよ」

「ビデオ報告ってことですね。了解しました。
必ずしますよ。結構散らかってますから、
カメラは見えないようにセットできると思います。
後は仁美さん次第ということですね。今からでもメールしてみます」

健太君の声は弾んでいるようでした。
妻は果たして何と返事するのか、行って欲しいような
そうでないような複雑な気持ちでしたが、
行って欲しい気持ちの方が勝っていました。

そして話はトントンと進み、
翌々日に家内が健太君のマンションに行くことになりました。

家内が健太君のマンションに一人で行く、
私は今まで感じたことのない複雑な心境でした。
健太君は家内に指一本触れないと言いました。
しかし、そうは言っても果たしてそれで終わるのか、
アルコールが入ればまた状況が変わるのでないか、
指一本触れないと言ったところで何かの拍子に身体が触れ合ったら、
そのまま深い関係に陥るのではないか…私は心の中であれこれと考えていました。
しかし、私の心配をよそに家内はあっけなく健太君のことを話してくれました。

「明後日ね、健太君のお家に行って
一緒に食事を作ってあげようと思うの」

夕食を済ませて居間でテレビを見ながらくつろいでいた時に
家内が話しかけてきたのです。
私は一瞬ビクッとしましたが、何も知らない振りをして言いました。

「ほーぉ、食事をか?」

「うん、聞いてるとすごくひどいのよね。
コンビニ弁当とか簡単なものだけで済ませてるから。
今はまだ若いからいいけど、そのうちきっと身体壊しちゃうからね。
自分で何か出来るようにしてあげないと」

「そうだな、今の若い子の食生活はひどいだろうな。
まあ、いいことじゃないか」

適当に話を合わせておきましたが、
隠そうともせず私に言うぐらいですから家内自身変な意識は
まったくなかったと思います。

正直に話してくれてホッとした反面、少し残念な気持ちもありました。
そして当日の昼過ぎに健太君からメールが来ました。

゛上坂さん 今日は仁美さんにお世話になります。
今、夕方6時ぐらいに買い物してから行くからって電話をいただきました。
ビデオの方も昨晩確認して見えにくい位置にセットしましたし、
4時間は撮影できます。
僕もなんだかソワソワして落ち着かなくて、
3時ぐらいに早退して仁美さんをお待ちしようと思ってます。
お約束は必ず守りますよ。仁美さんが帰られた後にご連絡させていただきます゛

健太君のメールは気のせいか字が踊っているようにも思えました。
私もその日は仕事が手につかず、どこか上の空だったように思います。
やらなければいけない仕事もたくさんあったのですが、
5時には会社を出て6時前ぐらいには家に帰ってしまいました。

家内はもう健太君のマンションに行ったのか、
今頃何をしているのか、私はまったく落ち着きませんでした。
食卓には家内が用意してくれた夕食が置いてありましたが、
食事を食べる気にもなりません。
冷蔵庫からビールを出してきて、テレビを見ながらチビチビ飲んでいましたが、
どれだけ飲んだのか、テレビがどんな内容だったのかまったく覚えてないぐらいです。

今から思えば我ながら情けなかったと思いました。
こんなに落ち着かないぐらいなら、健太君の申し出を断ればよかったのです。
でもこんなに興奮して落ち着かない時間を過ごしたのは
生まれて初めてと言っても過言でなかったと思います。

時間の経過がものすごく遅く感じましたが、
9時を少しまわったところで携帯が鳴りました。
健太君です。
すぐにでて家内を待ち焦がれていたと思われたくなかったので、
着信音が5回鳴った後ぐらいに出ました。

「あっ、上坂さん お待たせしました。仁美さん 今帰られたところなんです」

相変わらずの明るい健太君の声でした。

「そうか、どうだ?少しは料理できるようになったか?」

私は他に聞きたいことがあったにもかかわらず、
どうでもいいことを先に聞いてしまいました。

「えへへっ、すみません。
結局仁美さんの手料理をご馳走になっちゃいました」

「へーっ、まあ、いいじゃないか。
俺だって料理なんか全然だめだからな」

「そうですよね、ところでビデオもバッチリ撮れてますけどどうしましょう?
DVDにでもダビングしてお渡ししましょうか?」

「うん、その方が都合がいいな。
健太君の悪党振りを拝見させてもらうよ」

「いやー、上坂さん ビックリしないでくださいよ。
じゃあ、明日の午後にでも外回りの合間に会社の方へお届けします」

ビックリしないでくださいか…
多分冗談でしょうけど何となく気になる健太君の言葉でした。

家内がその日帰宅したのは10時を過ぎていました。
健太君のマンションからだとそれぐらいでしょう。
寄り道せず真っ直ぐに帰ってきたと思います。

「ただいま~、ごめん 遅くなって」

居間に入ってくると、いつも持っている手提げ鞄を下ろしながら
家内が言いました。すぐにコートを脱ぎ始めたので、
無関心を装いつつもさり気なく家内の服装を見ました。
独身男性の部屋に一人で行くなら、
少しはきれいな格好をして行ったのかと思いましたが、
何度か見たことのあるセーターにジーンズでした。

「ああ、お帰り。結構遅かったなあ」

「そうなのよ、調味料もなにもなくてね、
普段からどんな生活しているかすぐにわかるわね。
一緒に作るとすごく時間かかっちゃったのよ」

「そうか、それで少しは健太君も自炊する気になったのかい?」

私は自炊する気がまったくないような健太君の言葉を思い出しながら聞きました。

「どうかな、でもこれから少しはするんじゃないかしら。
私に頼られても困るしね」


家内と話をしながら、私はつい顔の表情や身体の変化がないか観察してしまいました。
顔がいつもよりほんのりと赤いような気がしました。
どうもアンコールを飲んでいるように思えました。
ただ、あまり根掘り葉掘り聞くのはやめました。
家内が隠し事をしているかどうかは、
明日健太君が渡してくれるDVDを見ればわかることです。

「あなた、先にお風呂に入って。私 後片付けがあるから」

「そうだな、先に休ませもらうよ」

私は風呂に入った後、自分の寝室に入りましたが、健太君からメールが来ていました。

゛さっき仁美さんからメールが来ましたので転送します。
………………
たった今無事に家に帰りましたよ。
今日はどうもありがとう。すごく楽しかったです。
でも、今度は少しぐらい自分で作ってね。
早く食事を作ってくれる彼女ができるといいね。じゃあ good night ! ゛

どうやら、私が風呂に入っている間に送ったのでしょう。
ただメールを読んでみると、さっき家内から聞いた話と
微妙に違うことがわかりました。
一緒に作ったからすごく時間がかかって遅くなったようなことを言っていたのに、
メールの様子では家内が全部作ったような感じです。
確か健太君も電話で結局ご馳走になってしまったみたいなことを言ってました。
DVDがすべてを語ってくれるのでしょうか、
私は明日が待ちきれませんでした。

その翌日、私は朝からDVDのことばかり気になっていましたが、
会社に出勤すると電話や来客に忙殺され、
いつのまにか忘れてしまっていました。
昼前ぐらいになり、ようやく落ち着いて自席でほっとしていた時、
目の前の電話が鳴りました。一階受付の女子職員からの内線電話でした。

「今、一階ロビーに神崎様という方がお見えですが?」

私は一瞬誰かわかりませんでした。 神崎?? もしかして 健太君か…

「わかった、すぐ行くからしばらく待ってもらってくれ」

私は慌てて席を立つとエレベーターに乗り、
健太君の待つ一階へ急ぎました。
一階のロビーに行くと、健太君はソファに座っていましたが、
私の顔を見るなり立ちあがりました。

「すみません、お仕事中にお呼びたてしまして」

「いやいや、どうしたんだい?」

「はい、ご依頼の物をお持ちしました。
少しでも早いほうがいいと思いまして立ち寄らせていただきました」

私は手を差し出してソファに座るよう促しました。
健太君は会社での私の立場に配慮して、
笑みを浮かべながらも口調はビジネス的で、
いかにも取引先という雰囲気を出していました。
若いのになかなかやるな、私は感心しました。
健太君は鞄の中から自分の会社のネーム入りの封筒を差し出しました。
私は封筒を受け取って中身を確認しました。
中にはケースに入ったDVDが一枚ありました。

「ありがとう、早速後で確認しておくよ」

「どうかよろしくお願いします」

健太君は深く頭を下げた後、顔を上げながら小声で言いました。

「ノーカットでダビングしてます。
感想をお聞かせいただいていいですか?今晩にでも」

「そうだな、また連絡するよ」

健太君は爽やかで誠実そうな笑みを浮かべながら
会社を出ていきました。いい子だな、私は改めて思いました。
多分異性にもモテるんだろうけど、
あんな子がどういうつもりでうちの家内に好意を寄せているんだろうか、
そんなことを思いながら席に戻りました。
しかし、どうも仕事をする気になれません。
今から帰れば、家内も子供も家にいませんから
DVDをゆっくり見ることが出来ます。
私は、上司に急用ができたからと言い、
午後から半休をとり帰宅しました。

家に帰ると着替えをすることも忘れ、
居間でDVDを再生させました。いつになく緊張し、
心臓がドクドクと動いているのがわかりました。
映像に畳の部屋が出てきました。
その部屋の隅にビデオをセットしたのか、
和室の部屋とその奥にあるダイニングまでが映っていました。
健太君の後姿が見え、ダイニングの端にある入り口のドアを開けると
コートを着た家内が入ってきました。

「おじゃましま~す」

ボリュームをかなり上げないと聞こえにくいぐらいでしたが、
何とか聞き取れました。

「どうぞ、散らかってますけど」

「うわーぁ、ほんとに散らかってるわね。
いかにも若い男の部屋って感じ」

家内はコートを脱ぎながら言いました。
コートの下は昨日見た服装とまったく同じでした。

「さぁーてと…」

家内は買ってきた食材を出すとキッチンに向かいました。

「あれーーぇ、健太君 調味料は?お米もないけど…」

「いやー、そういゃあ ないですね。使わないし、腐っちゃうから」

「もーっ しょうがないわね」

家内はタイニングの椅子に腰掛けて、
紙に何かを書いて健太君に渡しました。

「ねえ、これ買ってきてくれる?」

「はーい、わかりました」

健太君は出かけていき、家内はキッチンに立って準備を始めました。
家内がキッチンに立つとカメラからは死角になって見えなくなりました。
心臓が高鳴っていた私も落ち着いてきて、画像を早送りしながら見ました。
しばらくして健太君が買い物から戻りましたが、
家内が食事の用意をする後ろでうろうろしたりする映像ばかりが続きましたので、
どんどん早送りさせました。
映像を見ながら自分がよからぬ期待をしているのを自覚しましたが、
まったくそんな雰囲気はありません。

やがて食事が出来あがり、
畳の部屋で向かい合わせで食べている映像が映りましたが、
食欲旺盛でバクバク食べている健太君の姿が印象的なぐらいでした。
やっぱりなにもなかったんだろうな、
ホッとしたようなガッカリしたような気持ちでした。

やがて、食事も終わって二人でテレビを見ていた時に、
健太君がサイドボードを指差しながら言いました。

「そこにお客さんにもらったワインがあるんですよ。
仁美さん よかったら飲みませんか?」

「へーっ、高級そうなワインね。
私 お酒あまり飲めないけどワインならいただいちゃおうかな」

ワインを傾ける二人の姿がしばらく続きました。

ワインをゆっくり飲みながら、二人が談笑する映像がしばらく続きました。

「あーっ、おいしい。すごく飲みやすいね。後がちょっとこわいけど」

「そうですよね。ワインは結構後から酔いがまわりますよ。
でもまあ、最後の一杯ということで」

健太君は家内のグラスにワインを注ごうとしました。

「えーっ、私を酔わそうとしているでしょ(笑)」

「まさか、とんでもないですよ!」

健太君は真顔で否定しました。

「あはは…それよりさ、健太君聞いてもいい?」

「ええ、何ですか?」

「健太君、彼女いるの?」

「う~ん、いないですよ。いない歴がもう2年かな」

「ホント?そんなふうに見えないわ。ねぇ、モテるんでしょ」

家内は少し酔っているのか、
ややテンションが高い感じで健太君を質問攻めにしていました。

「全然モテないですよ。僕、これでも奥手なんですよ」

「ふ~ん、でも好きな人とかいるでしょ?」

「ええ…いますよ。内に秘めてますけど」

健太君は視線をそらしながら言いました。

「なんだーっ、いるんじゃない。
じゃあ、さっさと告白しちゃいなさいよ。
誰なの?会社の女の子かな。
言えないなら私が言ってあげようか?」

すっかり家内に主導権を握られてしまったような健太君は、
やや言いにくそうに言いました。

「いえ、なんて言うか…
その人、結婚してるんです。だから…」

「へーっ、そうなんだ。叶わぬ恋ってやつね。
その人、お客さん?」

健太君は家内を見つめながら言いました。

「そうです、今僕の目の前にいます」


健太君の言葉に家内は凍りついたように動かなくなりました。
しかし、それはまったくの一瞬のことで、
やや気まずい雰囲気をかき消すように言いました。

「あはっ(笑) どうもありがとう。
うれしいわ、そんなこと言ってくれて。
今日食事を作ってあげたご褒美かな」

「あっ、いや、あの…仁美さん」

健太君は何か言おうとしましたが、
家内はそれ以上聞いてはいけないと思ったのか立ち上がりました。

「もうこんな時間だわ。健太君、私帰るね」

家内はコートを着ると、出口へ向かって歩き始めました。
健太君が『告白』をしてから一気に流れが変わったような感じです。
健太君は慌てて家内の後ろに歩み寄って言いました。

「仁美さん、あのぅ…また、来ていただけますよね?」

出ていこうとした家内は振り向いて、
笑みを浮かべながら言いました。

「そうね~、じゃあ次は健太君の手料理をご馳走になりに来るわね、じゃあね」

家内は手を振りながら出ていきました。
しばらくじっとしたままの健太君の後姿が映っていましたが、
DVDはそこで終わったのです。

心の中で良からぬ期待をして、
ドキドキしながら見ていた私にとっては
いささか拍子抜けの内容でしたが、
何となく爽やかなドラマのような感じでした。

私は感想を聞きたがっていた健太君に連絡を取りました。

「あっ、健太君、今いいかな?DVD早速見せてもらったよ」

健太君はあまりに早く私が電話をしてきたことにびっくりした様子でした。

「えっ!もうご覧になられたんですか。それで、いかがでした?」

「いやいや、健太君の言ってたように本当にびっくりしたよ。
一昔前にあった青春ドラマみたいだったよ(笑)」

「すみません、びっくりしますよなんて言ってしまって、
お恥ずかしいです。最後の言葉はちょっと余計でしたね」

健太君はやや申し訳なさそうに言いました。

「いや、いいじゃないか。
一回りも年下の男に好きだと言われて怒る女なんていないさ。
それにまた行くようなことを言ってたし、
家内も満更じゃないみたいだな。
それにしても、健太君は律儀だなあ」

「えっ、どうしてですか?」

「だって本当に指一本家内に触れなかったからなあ」

「ええ、でもそれは約束でしたから当然ですよ。
まして、上坂さんの奥さんですから…」

「本当は触れてみたかったんだろ?」

私はやや意地悪な質問をしました。
健太君の本音を聞いてみたかったのです。
健太君はしばらく黙っていましたが、ゆっくりと言葉を選ぶように言いました。

「それは、僕も男ですから。失礼を承知で申し上げますと…
仁美さんを抱きしめたかったです、すみません」

「謝ることはないよ。そんなに家内のことを思っているなら、
次は健太君の思いのままに接してみろよ」

自分でも信じられないような言葉がつい出てしまいました。
今まで48年の人生で思いもよらなかった寝取られ願望のようなものが、
私の中でフツフツと沸いていたのです。

「えっ…でも、それは いくらなんでも」

「但し、早まるなよ。あくまで家内の意思を尊重すること、
無理強いはだめだ。それとビデオ報告は必ずすること」

私は一応くぎを刺しておきました。
健太君はしばらく迷っている感じでした。

「ありがどうございます。上坂さんのご好意に感謝します。
でも、どうしてなんですか?
上坂さんにとって大事な奥さんが、
もし私と…なんて言うか、男と女の関係になってしまったら」

「う~ん、うまく言えないけどなあ。
家内は結婚してから俺以外の男性とは
付き合っていないはずだから、
本当に迫られたらどうするのか見たいし、
寝取られ願望みたいなのも正直あるし…
こんなことは誰にも言えることでないからね。
ただ、健太君が律儀で誠実な男であることはよくわかったから、
家内に乱暴したり無茶なことはしないだろうと思ってるよ」

「そうですか、わかりました。
今はまだ心の整理ができませんので
何とも言えないですが、また仁美さんをお招きしたいと思います」

果たして健太君はどうするか、しばらく私は静観していたのですが、
家内とのメール交換はその後も続き、
3月の中旬頃でしたが再度家内が健太君のマンションに行く日が訪れました。


「今晩また健太君のマンションに行ってくるね。
今日は健太君がご馳走してくれるって言うから」

当日の朝の出勤前に、家内はさらっと切り出してきました。
今晩誘っていることは健太君から事前に聞いていたのですが、
私はやや大袈裟に返事しました。

「本当かよ?あいつが料理をするのかい」

「ちょっとあやしいけどね。
今日は僕が作りますから試食してくださいって言うから、
それ試食じゃなくて毒味じゃないのって言っちゃった」

「ははっ(笑)お前もきついなあ。
まあ、食生活には十分気をつけてやれよ。
料理が出来なくても、牛乳とか納豆とか
身体に最低限必要なものを毎日摂る習慣をつけてやったほうがいいな」

「そうよね、夕食は用意しておくからお願いね」

家内と健太君はあの『告白』の日からも
メール交換は続けていたのですが、
健太君から転送されてきたメールを見る限りでは、
お互い核心に触れることを避けているような内容ばかりでした。
当たり障りのないような話ばかりで、
やっぱり健太君はこれ以上のことをする勇気はないのかなと
思っていたのですが、料理に挑戦するからということで
家内を誘ったようでした。

二度目の訪問、そして健太君の『告白』後初めて二人きりとなる日です。
しかも、無理矢理でなかったら何をしてもいいと了解したも同然ですから、
私は仕事中も落ち着きませんでした。
今日も早めに仕事を切り上げて家で家内の帰りを待とうと思い、
落ち着かないながらも仕事のピッチをいつになく上げて帰ろうとしたのですが、
夕方に取引先から思わぬクレームが入りました。
ミスをした部下と一緒に取引先を訪問し、
ようやく解放された時は夜の11時を過ぎていました。

取引先を訪問中は携帯を留守電にしていたのですが、そ
の間に健太君から着信歴が2回とメールが1回、
家内から着信歴が1回ありました。
私は取りあえず家内に連絡をとりました。

「すまない、急にクレーム処理が入って今やっと終わったところだ。
部下と一緒だから軽く食事をして帰るよ」

「そうだったの、お疲れさま。
私も1時間ぐらい前に帰ったんだけど、
弘毅がお父さんから連絡もないしまだ帰ってないって言うから心配してたのよ」

「連絡が取りにくい雰囲気だったからな、先に寝ててくれればいいよ、じゃあ」

家内は電話の感じではいつもと変わらない様子でした。
今日は一体どうなったのか、私ははやる気持ちを押さえながら、
健太君のメールを開けました。メールを受信した時刻は9時半過ぎでした。

゛上坂さん、お仕事中でしたら申し訳ございません。
留守電でしたのでメールを送らせてもらいます。
9時過ぎに仁美さんはお帰りになりました。
またDVD報告をさせていただきますが、
もしよろしければ明日昼食をご一緒させていただけないでしょうか。
会社の近くまで行きますので。今日は1歩前進というところでしょうか?゛

意味深な健太君のメールでした。
1歩前進ということは、健太君の『告白』に対して
家内が何らかの返事をしたか、
健太君が『告白』以上のことをしたか、
いずれかということなのでしょうか。
私は健太君に明日の待ち合わせ場所をメールをして、
帰宅したのは日付が変わってからでした。


私は深夜に帰宅しましたが、家内は寝ないで待ってくれていました。

「おかえり、大変だったね」

「ああっ、散々だったよ。今の時代はいろいろうるさいよ。
以前なら電話で謝ったら済んでいるのになあ…
それはそうと、どうだった?健太君の料理は」

「えへっ、もう笑っちゃうわ。
あれでよく食事をご馳走しますなんて言えたものね。
結局ほとんど私が作っちゃったわ。
でも自分でやろうとするだけでもいいことよね」

「そうだな、まあ本人が自分で食事に気を使うようになることはいいことだよ」

「そうね、いつまでも若くないしね」

「さぁ、俺は風呂に入るから先に休んでくれよ」

食事のことなどは正直どうでもよかったのですが、
家内がそれ以上何も言いそうな感じでもなかったので私は風呂に入りました。

翌日の昼、健太君は約束の時間に待ち合わせ場所の喫茶店に来ました。
DVDを受け取り、昼食を共にしながら健太君に聞いてみました。

「1歩前進か?どんな前進なのか楽しみだな、
ゆっくり見せてもらうよ。家内は特に変わった様子はなかったけどな」

「そうですか、むしろ変わっておられない方がいいですね。
何事もなかったかのように自然の流れとして受けとめていただければ、
僕もうれしいです」

「そうか、自然の流れの中で1歩前進か。ますます楽しみだな」

私は健太君に余裕の表情を見せていたつもりでしたが、
心の中では早くDVDを見たくてたまらなかったのです。
その日は7時頃に帰宅しましたが、
DVDを見ることが出来た時は11時を過ぎていました。
家内が寝室に入ったのを確認し、
私はボリュームを落してドキドキしながら再生させました。

DVDに出てきた健太君の部屋は前と何も変わっておらず、
ビデオが隠されている位置もまったく同じのようでした。
二人でキッチンに立って食事を作っているのか、
家内と健太君の姿が見え隠れし、時々話し声も聞こえてきました。

「ああっ、だめよ。それは先に煮込まないと」

「ちがう、ちがう、いいわ それは私がするから」

どうやら健太君が何とか自分でしようとしているのを、
家内は見ていられないといった雰囲気です。

その後は前と同じような光景でした。
二人で食事をしながら談笑し、その後はまたもやワインを傾けていました。

「健太君もやればできるじゃない、私 見直したわ」

「そうですか、でも全然ですよね。
仁美さんがいないと悲惨な料理になって
とても食べられたものじゃないですよ」

「いいの、いいの、食事に気をつけようと思うだけでも全然違うから」

家内に褒められて健太君はすごくうれしそうな顔をして笑っていました。
まさか、これが1歩前進なのかな、
そうだとしたらとんだ筋違いな前進だな…
そんなことを思いながら、
前とほとんど変わりないDVDに私も飽きてきたところでしたが、
健太君が家内に言いました。

「仁美さん、肩がこるんですか?」

家内がワインを飲みながら時々肩のあたりを触っているのをみて
健太君が声をかけたのです。

「うん、私 結構若い頃から肩がこるタイプなのよね」

すると健太君はちょっと深呼吸して言いました。

「そうなんですか、もし…よかったら僕が揉んであげましょうか?」

「ほんとに?じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」

すると健太君は家内の背後にまわり、
後ろから家内の肩に手をおいてゆっくりと揉み始めたのです。
健太君が初めて家内の身体に触れた瞬間でした。

これか……確かに前に比べれば1歩前進だ、

健太君の手はやや震えているようでしたが無理もないでしょう。
指一本触れることが出来なかったのに、
今は堂々と家内の肩に触れているのです。
健太君の手には服の上からとはいえ
家内のブラジャーの感触も伝わっているのか、
顔が真っ赤になっていました。

家内もやはり最初は意識したのか、
やや恥ずかしそうにしていましたが、
じわじわと心地よくなってきた感じです。
やや顔を赤らめながら、
下向き加減で目を閉じて健太君の肩揉みに身を任せていたのでした。
大きな手でゆっくりと肩を揉みほぐした後、
健太君は左手を家内の左肩において支えると、
右手で首の下から背骨へとゆっくりと指を立てて
指圧するように摩っていきました。
すると、下向き加減だった家内は身体を反りかえらせて顔を斜め上に向けると、
目を閉じたまま思わず喘ぐような声を張り上げたのです。

「ああっ、ああっ、気持ちいいっ、すごく いいっ…」

健太君の右手は、背骨を摩りながらだんだん下がっていき
腰骨のあたりまできました。
家内の身体はますます反り返り、
健太君の左手のみで支えられていました。

健太君の右手は家内の腰のあたりまでくると、
さらにゆっくりと円を描きながら骨盤を刺激するように動きました。

「ああっ、ああっ、ああっ」

健太君の右手の動きに合わせるように
家内は反り返って喘ぎ続けました。
健太君の顔は真っ赤で、額にはやや汗が滲んでいるように見えましたが、
何かにとりつかれたかのように家内の下半身を刺激し続けました。

右手はしばらく腰のあたりを集中的に刺激した後、
徐々に下がっていきお尻のすぐ上までくると、
再び上へ移動し始めました。
すると今まではセーターの上から身体を摩っていた手が
セーターの中に潜り込み、背中を這うように上がっていったのです。
家内のセーターは少しずつ捲くれあがり、
白いインナーが見え始めました。
健太君の右手に翻弄され無抵抗状態だった家内は、
セーターの中に手を入れられていることに気がつきました。

「いやっ、やめてぇぇ」

健太君は一瞬ビクッとして動きを止めましたが、
再び右手が背中を這い上がり始めました。
右手が背中の真中あたりに辿り着いた時、
家内が再び声を張り上げたのです。

「だめぇぇ、おねがいぃぃ」

家内に再び制止された健太君はようやく諦めたのか、
右手をセーターから抜き取りました。
身体を反り返らせていた家内は、
やや捲くれあがったセーターを元に戻し
肩で息をしながら黙って下を向きました。
すると健太君は抜き取った右手を家内の首筋に持っていき
再び揉みはじめました。
健太君が服の上からではなく、家内の肌に直接触れたのです。

「ああっっ」

首筋を揉まれ始めると、家内は再び声を上げて
健太君のなすがままになってしまいました。
そして首筋に沿って上下動を何度か繰り返した後、
右手が家内の耳たぶを掴んだ時です。

「ああっ、そこはぁぁ」

家内は叫びながら一瞬にして健太君の方へ崩れ落ちました。

「あっ、仁美さん…」

家内がほとんど無抵抗であったため、
自分の思いのままに家内の身体に触れていた健太君でしたが、
崩れ落ちた家内にビックリして慌てて抱き留めました。
家内は健太君に抱かれた状態で目を閉じて大きく息をしていました。
二人は今までになく身体を密着させ、しばらく動きませんでした。
健太君は目を閉じている家内を抱き留めたまま、
しばらく黙って見つめていましたが、
ややおどおどしながら声をかけました。

「仁美さん…大丈夫ですか?」

家内はようやく目を開けて、健太君を見上げながら言いました。

「ごめんなさいね、少し酔ったみたい。
すごく気持ちよかったから、フラッとしてしまったの」

「いえ、僕が悪かったんです。
仁美さんのセーターの中に手を入れてしまったり、
耳たぶにまで触ってしまって。びっくりされたんですね」

「ううん、大声出してごめんね。
健太君に下着見られたくなくて、つい声を張り上げちゃったの」

「僕に気を使わないでください。下着ぐらい…」

「だって、いつも着けてる色気のない下着だから…
あっ、ごめんね、重たいでしょ?」

家内が起き上がろうとしたため、
健太君は家内の背中に手を回して起こそうとしました。
二人の顔が数センチの距離まで急接近したその時、
健太君は家内の唇に向かって自分の唇を近づけていったのです。

家内の唇が健太君に…しかし健太君の頭が死角となり、
二人の唇が直接触れ合うところが見えませんでした。
ただ家内は健太君の顔が近づいてくると避けることもせず、
そっと目を閉じてその時を待っていました。
健太君のキスを受け入れたのです。

二人はしばらくの間固まったように動かず、唇を重ねていました。
私は二人のキスシーンに興奮しながらも
早く離れてくれ と心の中で叫び続けました。

ほんの数秒間でしたが、ものすごく長く感じました。
やがて健太君がゆっくり顔を離すと、
家内は顔を隠すように真下を向いてしまいました。
長い髪が家内の顔をすっぽり覆ってしまい表情が見えません。
家内は顔を隠した状態でじっとしていました。

家内は今何を思っているのか、
独身の男のマンションでキスまでしてしまった背徳感なのか、
密かに健太君の次のアクションを期待しているのか。

長い沈黙の時が流れ、健太君が先に口を開きました。

「仁美さん、あのぅ、僕は…」

家内は下を向いたまま静かに言いました。

「もう、帰らないと…」

「あっ、ああ、そっ、そうですよね。駅まで送ります」

家内はコートを着ながら健太君を制止しました。

「ううん、いいから。じゃあ おやすみ」

家内はあっさりと健太君のマンションを後にしました。

DVDを見終えた時は既に午前1時を過ぎていました。
時間を忘れすっかり没頭しまっていたのです。

翌日の昼休みに私は健太君に電話をしてみました。

「まさかと思ったけどキスとは驚いたよ。
1歩どころか2、3歩前進じゃないか」

「はぁ、自分でもまさかキスまでできるとは思わなかったんですが、
仁美さんの顔が目の前にあって、つい…」

健太君はやや照れながら申しわけなさそうに言いました。

「確かに自然の流れだったけど正直妬けたよ、
早く離れろって思ったしな(笑)」

「すみません、仁美さんの唇すごくやわらかかったし、
大人の女性って感じの匂いがしました。
僕みたいな若造の相手をしてもらってすごく嬉しかったです」

家内と最後にキスをしたのはいつだったか覚えてないぐらいの私にとっては、
健太君の喜び方が新鮮でした。

「上坂さんに連絡しようと思ってたんですけど、
実はさっき仁美さんに電話したばかりだったんです。
キスをした後、あっさり帰られてしまったし、
あれからまだ何もお話してなかったから、声が聞きたくて」

「ほぅ、そうか。別に何も変わりなかっただろう?」

「ええ、いつもの明るい仁美さんでホッとしました。」

「それで、何か言っていたか?キスのこととか」

「ええ…案外手が早いのねって…、
次は罰金取られるらしいです(笑)」

「ははは…面白いじゃないか」

「そうですね、でも罰金で済むなら
僕 いくらでも払いますよ」

二人はこれからどうなるのか、このままいけばいつかは…
家内がどこまで健太君と深い仲になるのか、
私は少々のリスクを冒してでもどうしても見たくなりました。


年度末から年度始にかけて私は多忙な日々を送りました。
帰宅が深夜になることも多く、家には寝るためだけに帰るようなものでした。
私に合わせるかのように、健太君からもあの日以来メールが転送されることもなく、
家内と健太君の話をすることもありませんでした。

4月も中旬ごろとなり、仕事の方もようやく落ち着いてきました。
そういえば、健太君からはさっぱり連絡がなくなったなあ 
と思いかけたある日、久しぶりに健太君が電話をしてきたのです。

「上坂さん、お久しぶりです。結構仕事が忙しくて、
仁美さんとも全然連絡とってなかったんです」

「本当か? あれからさっぱり音沙汰なしだったから、
家内とこっそり逢引しているのかと思ったよ(笑)」

「あはっ(笑)そうだといいですけど、とんでもないですよ。
それはそうとして、上坂さんと仁美さんを
お食事にご招待したいと思うんですけど…」

「ご招待って…健太君がご馳走してくれるのかい?」

「ええ、お任せください!」

健太君の話では、昨年度営業の成績がすごくよかったので、
店長からペアのお食事券をプレゼントされたとのことでした。
家内と二人で行こうとも思ったようですが、
あまり二人きりばかりだと家内も外出しにくいのではとの配慮で、
私も誘ってくれたようでした。

「そりゃうれしいことだけど、ペアの食事券なんだろ?三人で行くとなったら、
一人分は自腹になってしまうじゃないか」

「ええ、もちろんその分は僕が出します。
上坂さんには大変お世話になってますから、ぜひご招待させてください」

家内に話してみるとぜひ行きたいとのことで、三人で食事に行くこととなりました。
場所は知る人ぞ知る有名な料亭とのことで、いつもはジーンズばっかりの家内も、
その日ばかりはスーツを着て出かけました。
確か二年ぐらい前に新調した春物のスーツですが、
家内にしては膝上の短いスカートでした。
ただ、あれからやや太ったのか、腰まわりがやや窮屈そうで、
本人は気づいていたのかどうかわかりませんが、
スカートには下着のラインが浮き出ていました。

落ち着いた雰囲気の料亭で出された創作料理は、
今まで味わったことのないぐらいの豪華料理で、私も家内も大満足でした。

しかし、こんな高価なものを若い健太君に一方的に
ご馳走になったままでは申し訳なく思い、
料亭を出た後私が仕事で利用したことのあるスナックバーに行きました。

カウンターで、家内を間に挟んで、家内の左に健太君 
そして右側に私が座りました。
料亭から少々アルコールも入っていましたので、
スナックバーでは三人ともややテンションが高くなっていました。

「健太君、うちの家内のことどう思う?」

私は少し酔った勢いで健太君に聞きました。

「う~ん、素敵な方ですよね。お母さんみたいに包んでくれそうな感じで」

「ええっ!お母さんですって!お姉さんでしょ もーっ、失礼ね(笑)」

「あっ、すみません、訂正します。お姉さんでした(笑)」

和気あいあいのうちに、あっという間に時間がたっていきました。
しばらくして、私の右側に顔見知りのアルバイトの女性が座りました。
家内の視線が気になりましたが、彼女は年令は家内より上でしたので、
まあいいかと思い私はその女性と話しこんでしまったのですが、
家内は私に嫉妬するどころか健太君に寄り添うように楽しそうに話していました。
家内は足を組んで座っていたので、
膝上のスカートは太股の三分の一ぐらいが見えるまでに上がっていました。
健太君にも家内の太股が見えているはずです。
私はキスシーンを見た時とはまた違う興奮を味わいました。

そろそろ息子が塾から帰る頃でしたので、名残を惜しみつつも
私と家内はタクシーで帰宅しました。
そして、ゴールデンウィーク中に健太君を
我が家に招待しようということになったのです。

4月の下旬でしたが、健太君が我が家にやって来ました。

「おじゃましま~す!」

健太君はやや照れながら、紙袋を提げて入ってきました。
もしよかったら泊まってもいいぞと言ってましたので、
着替えの用意をしてきたようでした。

「いらっしゃ~い」

家内は特に変わった様子もなく、にこやかに健太君を迎えてやっていました。
健太君を居間に案内した後、家内は焼肉の用意をしかけたので、
私と二人でしばらく雑談していたのですが、
健太君が庭の方を見ながら言いました。

「もしかして、息子さんサッカーされているんですか?」

庭に転がっているサッカーボールを見つけたようでした。

「ああ、まだ始めたばかりだけど。サッカー部に入ったらしいよ」

「へーっ、そうなんですか。実は僕もやってたんですよ。中学、高校と」

「そうなのか、ならちょうどいいじゃないか、ちょっと息子に教えてやってくれよ」

私は二階にいる息子を呼びました。

「健太です、よろしくね。サッカーやろうか!」

息子の弘毅はやや人見知りする方で、最初はややぎこちなかったのですが、
気さくな健太君にすぐに慣れて、健さん・健さんと呼ぶようになりました。
二人は時間も忘れたように夢中でサッカーをしていました。
4月の下旬でしたが、その日はいいお天気で、気温も高かったので、
二人は汗だくになっていました。

「なによ、あなたたち汗ビッショリじゃないの。シャワー浴びて着替えなさいよ」

夕食の支度ができたので庭に出てきた家内が言いました。

「うん、健さん シャワー浴びようよ」

すっかり健太君と仲良くなった息子が、健太君の手を引っ張りながら言いました。

「あっ、じゃあ ちょっとシャワーをお借りします」

「健太君、その服明日も着るんでしょ。脱ぎなさい、洗濯しておいてあげるから」

「あっ、ああ、すみません。じゃあ…」

健太君は風呂場の横の脱衣室まで行き、家内がその後に続きました。
脱衣室に入った健太君は服を脱いで、
脱衣室のドアを少しだけ開けて家内に服を渡しました。
そして、そのすぐ後に息子も脱衣室の中に入ったのですが、
しばらくして息子の叫び声が聞こえたのです。

「うわぁー!健さんの超デカイ!!」

息子の叫び声は居間にいた私にも聞こえましたから、
当然家内も聞こえているはずです。
超デカイと言ったのは、健太君のあそこを見て言ったのでしょう。
中学1年生ですから、そういうことにも興味が出てくる年頃です。
息子が見た正直な感想を口にしたのでしょうが、
それがどれぐらいのものなのか、私も少し興味がありました。

夕食の準備も整い、私と家内は二人が出てくるのを待っていました。
浴室からは時々笑い声が聞こえてきます。

「あの二人、すっかり仲良くなったわね」

「ああ、弘毅も一人っ子だからな、
いいお兄ちゃんができたみたいでうれしいんだろうな。
健太君も今時珍しいいい男だよ。また、時々食事に誘ってやろうか」

「そうね…」

家内はちょっと曖昧な返事をしました。我が家に招待するより、
健太君のマンションに行きたいと思っていたのかもしれません。

二人が着替えを済ませて出てきましたので、四人での夕食が始まりました。

「さぁ、健太君 どんどんやってくれよ」

私は健太君にビールを注ぎながら言いました。

「遠慮しないでたくさん食べてね。うんと栄養つけないとね」

「いやーぁ、すごいですね。ありがとうございます」

健太君は目の前の肉の山を見ながらうれしそうに言いました。

「どうだ、弘毅 少しはサッカー上達したか?」

「うん、バッチリだよ。健さんに教えてもらうと
なんだかすごく上手くなったみたいで。
健さん どうしてJリーグの選手にならなかったの?」

「あはっ(笑)俺ぐらいじゃ全然だめだよ。
プロの選手はやっぱり違うから。車のセールスマンでよかったよ」

「そうなの?もったいないなあ……あーっ、健さんの これぐらいだったかな~」

息子が皿の上にあった10センチ以上ある大きなフランクフルトを箸で摘みながら言いました。

「おいおい(笑) ここで言うなよ」

健太君はやや恥ずかしそうに苦笑いをしながら言いました。
私も思わず笑ってしまいましたが、家内だけが黙っていました。

夕食も終わりかけた頃に息子が家内に言いました。

「ねぇ、お母さん、僕 健さんと一緒に寝てもいいよね?」

「そりゃあ いいけど、健太君いいの?」

「ええ、いいですよ。じゃあ一緒に寝るか、でも俺のいびきで寝れないぞ(笑)」

結局その日は健太君と息子が同じ部屋で寝ることとなりました。
キスまでしたとはいえ、
さすがに我が家ではどうしようもないだろうと思っていましたが…

翌朝7時過ぎに目覚めて一階に下りてみると、
既に健太君は起きていて居間で新聞を読んでいました。
家内はキッチンに立って朝食の準備をしています。

「おはよう、健太君 早いじゃないか、
休みなんだからもっとゆっくり寝ていればいいのに」

健太君は私の姿を見ると新聞をテーブルの上において立ちあがりました。

「おはようございます。十分休ませていただきました。
ちょっと早く目が覚めてしまったもので…」

「そうかい?結構遅くまで弘毅と話していたみたいだし、かえって悪かったかな」

すると、家内がエプロンで手を拭きながらこちらを見て言いました。

「本当よね、逆に気を使わせちゃったみたいね。
健太君 朝ご飯食べたら少し休んだらどう?弘毅はまだ寝てるみたいだし」

健太君は大きく手を振りながら言いました。

「いえいえ、大丈夫ですよ。昨日はとても楽しかったです。本当にありがとうございました」

しばらくして息子も起きてきましたので、
四人揃って朝食を食べた後、健太君は帰っていきました。
朝食の間も、健太君と息子が楽しそうに話をしていたぐらいで、
私は何も思わなかったのですが、
健太君が我が家を出てから30分ぐらいたってからでしょうか、
健太君が私にメールを送ってきたのです。

゛上坂さん ありがとうございました。
すぐにお話したいことがあるんですが、
できれば駅前まで出てきていただけないでしょうか?゛

昨日から朝にかけて何もなかったように思うけど
話があるというのはどういうことだろうか…
とにもかくにも私は健太君に返信しました。


゛わかった、もうしばらくしたらそっちに行くから待っていてくれるか。
話というのはなんだい?相談なのか、報告なのか゛

゛報告です、相談もするかもしれませんけど。
僕は上坂さんにはすべてを報告する義務がありますから゛

健太君らしい律儀なメールでしたが、私は急にドキドキしてきました。
報告というからには昨日から今日にかけて、
健太君と家内の間に何かがあったということでしょう。

しかし、健太君は息子と一緒の部屋で寝ていたのは間違いありません。
隣の部屋で寝ていた私には、二人が遅くまで話をしていたのが
微かに聞こえましたし、家内は一階で寝ていたのです。
となると、息子が寝てしまった後に、
健太君が家内の部屋へ行ったということになりますが、
健太君がそこまでするとはどうしても考えられなかったのです。

私は家内に買いたい本があるから出かけると言って家を出ました。
駅前に着くと健太君が待っていてくれてました。

「お呼びたてして申し訳ありません。
上坂さんの家ではお話できないですから」

「いやいや、いいよ。とにかく喫茶店でも入るか」

私は健太君と近くの喫茶店に入りました。

「それで…なんだい、報告というのは?」

私ははやる気持ちを押さえながら健太君に尋ねました。

「最初に上坂さんに謝罪しないといけないんですが、
今回はビデオ報告はないんです」

「そりゃあ そうだろ。
何があったかわからないけど、
まさかそれを予定してビデオを持ってきていたわけでもないだろ。
それに我が家のことを知らない健太君が盗撮できるわけがないし」

「ええ、でもビデオ報告を条件に
仁美さんをマンションに招き入れることを
了解いただいてましたから」

「相変わらず律儀だなあ、君も。
まあ、いずれにしても一体なにがあったんだい?」

健太君はやや申し訳なさそうに話し始めました。

「上坂さんの家だったから、
仁美さんに何かしようなんて思わなかったし、する気もなかったんです。
でも、すみません…キスしてしまいました」

なんだ、キスか…私はホッとしつつも期待外れの気持ちもありました。

「キスだったら前と同じじゃないか。そんなに勿体ぶるなよ(笑)」

健太君は真剣な表情を崩しませんでした。

「同じキスでも前とは全然違うんです」

「違うって…もっと濃厚ってことか?
ディープキスってやつか?」

「…すみません。
かなりっていうか、結構激しかったと思います」

家内と健太君が濃厚なディープキス…
自然の流れだったのかもしれませんが、
我が家での出来事とは驚きでした。

「一体いつそんなことしたんだ?」

「今朝です、朝6時ぐらいです」

私は胸の高鳴りを覚えながら健太君に聞きました。

「健太君 もしかして家内の部屋まで行ったのか?」

健太君は首を振りながら否定しました。

「違います!僕 そこまでしないです。上坂さんと弘毅君がいるのに」

「僕 6時前ぐらいに起きてしまったんです。
まだ早いし、もっと寝ようと思ったんですけど目が覚めてしまって。
それで仁美さんが服を洗濯してくれるって言ってましたから、
取りに行こうと思って一階へ降りたら、
浴室で誰かがシャワーを浴びている音が聞こえたんです」

6時頃なら私も息子も寝てましたから、
シャワーを浴びているのは家内に間違いありませんでした。

「家内が朝からシャワー浴びていたのか、珍しいな」

「声をかけるわけにもいかないですから、
あたりを探してみたんですけど服が見つからなくて。
それでしばらく待っていたんですけど、
仁美さんを待ち伏せしているみたいに思われたくなかったから、
また二階へ上がって待ってたんです。
しばらくして、浴室を出て脱衣室に行く音が聞こえたんで、
わざと大きな足音をたてて階段を降りて脱衣室の前まで行って声をかけたんです」

『おはようございます』

『あれっ、健太君?どうしたの、早いじゃない』

「仁美さんはちょっとビックリした感じで、
脱衣室のドアを半分だけ開けて顔を出してくれました。
髪はボサボサで濡れてて、バスタオルで身体の前を隠してました。
僕は見てはいけないと思って顔をそらしながら言ったんです」

『すみません、あのぅ 僕の服はどこですか?』

『あっ、ごめんね、今出すからちょっと待っててね』

「仁美さん バスタオルで前は押さえてましたけど、
ちょっと慌ててましたから、胸の谷間がはっきり見えてしまって…」

「そうか、家内もまさか健太君がこんな時間に起きると思わなかったから
焦ったんだろうな」

「そうだと思います。慌てさせてしまって仁美さんには申し訳なかったんですけど、
僕 すごくドキドキしてしまって。
仁美さんの胸があんなに大きいと思わなかったんです」

「そうかい?ちょっと着痩せするタイプかもしれないけどな」

確かに家内は元々胸は大きい方でしたが、
ここ数年セックスレス状態でしたから、
私も家内の身体をしばらく見ていませんでした。
もう44歳ですから体型も崩れつつあるのが服の上からもわかりましたが、
健太君の話を聞いていると、今どんな身体になっているのか見てみたくなりました。

「僕 これ以上は見てはいけないと思って、
居間に行って待ってたんです。
しばらくして、仁美さんが服を持ってきてくれました」

『ごめんね、お待たせ。はい、これっ、乾いているからね』

「綺麗に折りたたんだ服を僕の目の前に差し出してくれたんですけど…
僕 そこで理性を失ってしまったんです。
上坂さんの家にいるということも一瞬にして吹き飛んでしまいました」

私は息が止まるような思いでした。

「理性を失ったって…どうしたんだ?」

「仁美さん 着替えて出てきたんですけど…
ノーブラだったんです。白いTシャツ一枚だけで、
下半身まですっぽり隠れてしまう大きいシャツでしたけど、
胸のあたりにポッチリと…」

「仁美さん 慌てて出てこられたので、
下着をつけてなかったと思うんですけど、
太股から下が丸見えで素足だったんです。
僕 もう自分を押さえることができなくて、
仁美さんが差し出した服を受け取らずに、
手首を掴んでしまいました。

仁美さんはビックリして離れかけようとしましたけど、
僕は手首を離さなかったんです。
もう自分で自分をコントロールできない感じでした。

もし、仁美さんに大声を出されて、
上坂さんや弘毅君に見つかってしまってもいいぐらいの気持ちだったんです。
僕は仁美さんの手首を引っ張って自分の方に引き寄せました。
仁美さんの身体が僕にもたれかかるようになって、
ふっくらとした胸の膨らみが僕のお腹のあたりに当たりました」

家内は二階で私と息子が寝ているのに何も抵抗しなかったのか、
家内ももしかしたらどうなってもいいみたいな気持ちになっていたのか、
私は複雑な気持ちでした。

「家内は、逃げようともしなかったのか? 抵抗はしなかったのか?」

一気に喋り始めた健太君を制止するように私は言いました。

「抵抗されたらやめていたかもしれないです。
でも仁美さんは僕の方に寄りかかったまま動きませんでした。
仁美さんが抵抗しないことをいいことに、
僕は仁美さんの顎に手を添えて顔を上に向けて唇を強引に押しつけました。
もうこの時を逃したら、二度と仁美さんと触れ合うこともないかもしれない、
見つかってしまったらもう会えないかもしれない…
そう思うともう後戻りできなかったんです。
僕は仁美さんの口の中に強引に舌を差し込みました。
仁美さんの舌を追いかけて何度か絡み合った後、
僕は仁美さんの舌を唇で挟んで思いきり吸いこみました。
何度も何度も吸って仁美さんの唾を飲み込みました」

その場の雰囲気がわかるような健太君の話に、
私は興奮しながら聞き入ってしまいました。

「数分間ぐらい仁美さんの唾をいっぱい飲んで顔を離しました。
仁美さんはうっとりした表情で僕の方を見上げながら言ったんです」

『…罰金…たくさん払ってもらうわね』

「仁美さんはそう言うと、僕の首に両手を回して、
少し背伸びをして今度は自分から唇を僕の方に押し付けてきたんです。
さっきとまったく逆でした。
仁美さんは僕の口の中に舌を入れてきて、
僕の舌を捕まえると思い切り吸い込んでくれました。
ゴクゴクと喉が鳴るぐらいいっぱい唾を飲み込んでくれたんです。
仁美さんが僕の唾液を美味しそうに飲み込んでくれている…
僕はもう爆発しそうでした。
僕は仁美さんの腰に両手を回しました。
手に仁美さんの下着の感触が伝わってきました。
上はノーブラでしたけど、下はパンティをはいているのがわかりました。
僕は仁美さんの腰を自分の方に引き寄せて、
極限状態にまで膨張している自分のものを押しつけました。
自分のものを仁美さんに誇示したい、
仁美さんに僕のものの形・大きさ・硬さを体感して欲しい、
そして仁美さんの中に…そう思いました」

私はしばらく言葉が出ませんでした。
いかに慌てていたとはいえ、
Tシャツ一枚でしかもその下はパンティだけという姿で、
わずかの間であっても若い独身男性に近寄ったことは
家内が軽率だったと思わざるを得ません。
しかし、家内は自分から健太君の唾を飲み込み、
健太君の若々しいものをTシャツ越しに体感したのです。
家内はどう思ったのか、このまま抱かれてもいいと思ったのか…
今まで遠慮がちな二人には想像できない行動でした。

私と息子が二階で寝ている、しかも明方ですからいつ起きてくるかもしれない中で、
家内と健太君は一階で濃厚な時間を共有していた、
私にとっては信じられないことでした。
ただそれ以上の進展はなかったのです。

「僕 夢を見ているみたいで、
このまま時間が止まって欲しいって思いました。
でも、夢のような時間はすぐ終わってしまって。
仁美さんが離れていったんです」

『早く着替えてね、もうそろそろ二階から起きてくるかもしれないし。
もう会えなくなってもいいの?』

『…わかりました』

「もう会えなくなるのは嫌ですから、
僕は服を持って二階へ行って着替えました。
着替えて降りてみると、
仁美さんも着替えていて何事もなかったかのようにキッチンに向かっていました。
僕 何もすることがなくて居間で新聞を読んでいたとき、
上坂さんが起きてこられたんです」

家内と健太君は最後の一線は越えていなかった…
私はホッとした反面、それに近いところまで二人の関係が深まった、
それも我が家の中で…そのことが私の心を強く刺激しました。

健太君は明方の一部始終を話してしまうとしばらく下を向いて黙っていましたが、
やがて深く頭を下げながら言いました。

「上坂さん 申し訳ありませんでした。
上坂さんと弘毅君が同じ屋根の下にいるのにこんなことしてしまって。
もし弘毅君に見つかっていたらすごく傷ついたと思います。
そんなことになったら、僕だけの問題じゃなくなりますから。
仁美さんと弘毅君の関係がおかしくなってしまったら、
弘毅君の将来にかかわってきます。
男としてすごく軽率な行動だったと反省しています」

真面目に謝罪する健太君に私は慰めるように言いました。

「健太君が一方的に無理矢理したことではないし。
それに、Tシャツ一枚で君に近寄った家内が原因を作ったようなもんじゃないか。
俺が健太君だったら最後までやってしまっていたと思うよ。
それより正直に話してくれて感謝しているよ」

しばらく沈黙の時間が流れました。
私は慰めたつもりでしたが、正直嫉妬もしていました。
これから二人はどうなるのか、
どうするつもりなのか…私は健太君に聞きました。

「健太君 これからどうするつもりなんだ、もう家内とは会わないのか?」

健太君はしばらく間をおいてから言いました。

「上坂さんがもう会うなと言われるなら会いません。
でも僕の正直な気持ちとしては会いたいです」

これからも二人が会うことになれば、
いずれは間違いなく男と女の関係になるでしょう。
それが嫌なら今ここで会うなと言えばいいことでした。
しかし、すでに寝取られ願望のようなものが強く芽生えていた私には、
会うなという言葉はなかったのです。
その一方で、一つ気になっていたことを健太君に聞きました。

「健太君 ちょっと聞きにくいんだが…」

「はっ、何でしょうか?」

「…健太君のもの…そんなに大きいのか?」

息子が超デカイと言ったり、
串つきのフランクフルトを摘みながらこれぐらいだと言っていたのを
思い出しながら言いました。
健太君はやや顔を赤くしながら言いました。

「人と比べたことないですからわからないですけど、
多分平均以上だとは思います」

平均以上…何を持って平均というのか、
それは誰にもわからないことですが、感覚的に平均以上と思ったのでしょう。

「今まで付き合った女性はいたんだろ?」

「ええ、僕も32ですから、そんなに多くないですけど…三人ぐらいです」

健太君はやや言いにくそうでしたが答えました。

「普通に…付き合っていたんだろ?」

「ええ、まあそうなんですけど…あまりいい思い出なくて」

私は健太君に悪いと思いつつも根掘り葉掘り聞いてしまいました。

「いい思い出ないって…どういうことなんだい、
あまり女運がよくなかったのかな?(笑)」

ちょっと真面目に聞きすぎたように思えましたので、
茶化し気味に尋ねましたが、健太君は笑いませんでした。

「あまり長続きしないんです。せっかく仲良くなって深い関係になっても
すぐ終わっちゃうんです」

「どういうことなんだい?それは…」

「経験のない女性はどうしても痛がってダメなんです。
経験のある女性でも結構きついらしくて。
だから女性と長い間親しく付き合った思い出ってないんです」

話を聞いているだけでも、健太君のものがかなり大きいものであることは想像できまし


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