「ねーちゃん、味薄すぎるって!」
僕は、姉の作った夕ご飯を食べて、なにか入れ忘れてるのかな? と思った。
『え? そう? じゃあ、ソースでも入れたら?』
姉は、スマホをいじりながらそんな事を言う。姉はこの薄味の夕ご飯を、スマホを見ながらパクパクと食べ続けている。料理を作るのも下手だけど、味覚音痴でもある姉は、こんな病院の食事みたいな夕食でも平気で食べ続けている。
「いや、野菜炒めにソースは入れないでしょ」
僕は、半分あきらめながら言う。今日は父も母もいないので、姉が夕ご飯を作る事になっていた。いまだにラブラブは父と母は、たまにこうやって2人で旅行に行ってしまう。多分、僕らが邪魔でセックスが出来ないからだと思う。
両親の仲が良いのは嬉しいが、セックスの声が聞こえてくるのは正直キツいので、こうやって旅行に行ってくれるのはありがたいと言えばありがたい。
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