1人ではなく、男女4人での共同生活。
友達のマサが、「親戚の家で暮らすんだ」と言ってきたのが始まりだったと思う。
俺は寮で暮らしてたから、「安い家賃でOKなら俺も住みたい」って言ったんだ。
「家賃なんていらねーよ!俺もタダなんだから」
マサはそう言って快諾してくれた。
中央線沿線にあるその家は、目立つ事もない普通の一軒家だった。
1階にはダイニングキッチンとリビング、そして6畳の和室と8畳の洋間。
2階には6畳・8畳・8畳・4畳半の4つの部屋があった。
奥行きがある家だったから見た目以上に大きい家。
そんな家に1人ってのはさすがに嫌だったらしい。
俺とマサは2階の両端の部屋を使い、真ん中の2部屋は空き部屋だった。
2人で生活し始めて2ヶ月ぐらいしたある日、マサを含めた同じ学校の4人で合コンに行った。
その時に知り合ったのが詩織という女子大の1年生。
詩織は学生寮で暮らしていて、俺たちの生活に興味津々だった。
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