地域の出役で一日クタクタだったが、役員の強引な誘いで、打ち上げに参加した。
場も終盤にかかり、「やっと帰れる!」と思った時、長老役のIさんが「どうしても行かなければいけない店があるから10分だけ付き合って」と、タクシーを呼んだ。
気の進まないまま、乗り込んだ。
(酔っていたんだろう)
店に入ると、歳のいったママが、愛想よく笑顔を見せて、声を張り上げ、手招きしてはしゃいでいた。
進められるまま、カウンターに座ると、端っこから、こちらを覗く視線を感じ、目が合った。
私は35歳、2年前に団地に新築し越してきた。
子供は2人。
子供は2人。
視線の先は、長女の同級生の母親がいた。
軽く会釈をし、笑顔した。
何曲か歌ったり、拍手したりと、思いのほか時間が過ぎ、時計を見ると、12時前だった。
帰り支度を考えた時、Mさんが、「踊りましょう~」と、声を掛けて来た。
「はい」と返事し、すかさず抱きしめる。
(かなり酔っていた)
「酔ってるね」と耳元で言うと、
「ぜ~んぜん」と笑う。
頬をくっ付け、チークタイム。
先っきまで、お堅い話だったが、別人のように色っぽい!
煩いオヤジも帰り、ママと3人だけになっていた。
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