彼女が教える生徒は、中学一年生の少年だった。
小柄で内気そうな教え子の少年は、小学生の頃からイジメられっ子だった。
週に2日ほど教えに来ていた娘は、少年の顔に殴られたアザを見るたび心を痛めた。
「どうしたの?大丈夫なの?」
娘はいつも少年を気遣い、優しく話しかけた。
「ひどいことするのね」
一人っ子の彼女は少年を弟のように感じていた。
今年の春、彼女は大学2年生になっていた。
1年生の間に取るべき単位は全て取得した。
部活やサークルから幾度も勧誘されていたが、そのたび彼女は丁寧に断り続けてきた。
厳格な両親が許さなかったせいもあるが、娘もあまり興味を示さなかったためだった。
その代わりに履修科目の空いた曜日に限り、家庭教師のバイトをさせてもらっていた。
幾分古風な装いをしているが、清楚な面差しが美しい娘であった。
中高と陸上部だった彼女の両脚は、健康的にすらりと伸びており格好がいい。
細っそりとしているが胸の膨らみは豊かで、形のいい乳房は、やや上向き加減。
ちょうど肩にとどくくらいの、しっとりした黒髪。
それが色白の顔に良く似合っている。
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