特別可愛いというわけでもないし、特別スタイルが良いわけでもなかった。
中肉中背でツヤッツヤのショートボブの眼鏡っ子。
びっくりするくらい特徴の無い子だったなw
でも趣味が合ったから漫画やレコード貸しあったり、昼休みに話したり、一緒に帰ったりしてた。
ある日、隣のクラスの金持ちイケメンスポーツマンAが彼女に告白した。
彼女「どうしたらいいかなぁ?」ってオレに報告してきた。
オレ「・・・」
ポカーン。
どう考えてもオレの敵う相手じゃなかった。
オレ「マジで?すげー!AってあのA?かっこいいし人気あるよな~。
好きなら付き合えばいいじゃん?で、何て答えたの?」
好きなら付き合えばいいじゃん?で、何て答えたの?」
彼女「う~ん、一週間待ってって言ったんだ~」
オレ「もったいつけちゃってwでもAって人気あるから早くしないと取られちゃう!」
彼女「そうだよねぇ・・・ふふふ」
オレは、次の日から自転車通学にした。
彼女と一緒に帰るのはマズイ気がしたし、Aも同じバスだったから会いたくなかったし、彼女ともできるだけ距離を置く事にした。
一週間後、彼女から呼び出された。
彼女「オレくんさぁ、最近話してくれないよねぇ」
オレ「そういえばそうだっけ?」
彼女「一緒に帰ってくれないしさ」
オレ「あー自転車にしたからね~、20分は多く寝r・・・」
彼女「あのね、Aくんと付き合ってみようかと思うんだ」
オレ「へ?・・・あ、そうなんだ、そう!うん!おめでとう!」
何だか喉カラカラで、最後は少し声が裏返ってた。
彼女「ありがとう・・・オレくんに報告しなきゃと思って」
オレ「うん、そか」
彼女「・・・」
オレ「・・・」
彼女「・・・」
オレ「・・・」
彼女「それじゃぁね。
ごめんね。
わざわざ」
ごめんね。
わざわざ」
彼女が背を向けて歩いてった。
彼女の背中が遠くなる・・・。
気がついたら彼女を追いかけて肩掴んでた。
振り向かせたら彼女は泣いてた。
オレ「ゴメン、遅いけど、すごく遅いけど、オレ、君の事好きだ」
彼女「もぅ・・・もぅ・・・ホント遅いよ・・・」
彼女は泣きながら笑った。