彼女とは幼稚園、小学校は違っていたが、同じ年で、いつから好きになったのかはわからないが、気づいた時には彼女のことが好きで好きでどうしようもなかった。
柔道というと体の大きな子をイメージするかもしれないけど、俺も細かったが、彼女はさらに小さく細くて笑顔がほんと可愛かった。
だが、柔道は無茶苦茶強かった。
力はそれ程でもないんだけどスピードとタイミングの取り方がずば抜けていた。
俺はこの道場では彼女に次いで強かったが、彼女にだけはどうしても勝てなかった。
彼女のことが好きなことは何故か恥ずかしかったので誰にも気付かれないようにしていた。
彼女の父である先生はとても厳しいところがあったが、基本的には優しくて面白かった。
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