諸事情で仕事をやめた俺は、友人の誘いでレストランバーで働くことになった。
従業員が若いこともあって活気のある店だった。
朝の8時まで営業していることもあって、夜中は仕事あがりのキャバ嬢やら風俗のねぇちゃんやらが結構来てた。
そんな中、ある常連のホステスK子が連れてきた一人の子、Y美がどうも場違いな感じで目を引いた。
話を聞けば、家庭の複雑な事情から家を出て一人暮らしを始めたという。
その時は19歳って言ってたな(本当は17歳の高校生だったわけだが)。
後からわかったことだが、もう高校に行く気はなく、水商売で生計を立てる気でいたらしい。
「未成年だから、アンタ達手ぇ出すんじゃないよ!」とK子が口癖のように言っていた。