入社してきたんだ。
中2と中3で同じクラスだったんだが、
中2と中3で同じクラスだったんだが、
別に友達でもなかったし、3年間で言葉を交わしたのは4回くらい(笑)。
隣町の底辺私学へ進学したと聞いてたが、同窓会にも来ないし、
卒業してからずっと音信不通だった。
俺だけじゃなく、中学時代にKと友達付き合いしてた奴はいなかった。
まず外見が人を寄せ付けない。
チビのくせに猫背で、
チビのくせに猫背で、
欠食児童みたいな骸骨体型。
土色のニキビ面に銀縁メガネをかけて、
土色のニキビ面に銀縁メガネをかけて、
ギョロリと剥いた目は濁ってて全然精気がない。
悪相というか死相というか、死神そのものだったな。
性格にも問題があった。
暗いなんてもんじゃなくて、他人とまともに
暗いなんてもんじゃなくて、他人とまともに
コミュニケーションが取れない。
本人にも周囲と交わる気はないらしく、
本人にも周囲と交わる気はないらしく、
授業中も休み時間も誰とも喋らず、席に座ったまま、
どこを見るでもなくボーっとしてた。
時どきニヤリと笑顔(?)みたいな表情を見せるんだが、
どす黒い歯茎と黄色い歯が剥き出しになって、気味悪さ3割増し。
声も粘着系というか、まとわり付くような嫌な話し方だったし。
運動神経は皆無、成績も底辺、音楽とか美術とか才能があるわけでなし、
面白いことも言えない(つうか会話ができない)。
こういうタイプは普通いじめの標的になるんだが、気味悪すぎたのか、
ヤンキー系を含め敢えて関わろうって奴はなかった。
ヲタ系のグループとも接触は皆無だったし、当然女子からも嫌われまくってた。
…で、十数年ぶりに会ったKだが、キモさにターボが掛かっていた。
相変わらずのチビ(160cm強くらい)でガリガリだったが、
ヘルメットみたいだった髪型は額が後退し、頭頂部は地肌が見えてた
(まだ20代なのに)。