私の会社は8年前から一般職社員の採用を取り止めている関係もあって、女性が課に1人いるかいないかという割合でした。
私のいた課にも女性は居たには居たのですが、そのフロアで最年長(w
もはや女性というには・・・という様な状況で、“華やかさ”からは非常にかけ離れていました。
そんな自分の課の惨状とは対照的に、隣の課には採用を取り止める前年に入社した我がフロア唯一の“華”と言える、女性社員がいました。
この女性社員が鈴木京香似の黒髪の和風美人で、名前を香苗と言いました。
香苗はとても人見知りが激しく、普段挨拶をしてもあまり目を合わさず軽く頭を下げるだけの、非常にツンとした女性でした。
私はそんな香苗に怖い女性だと思いつつも、一方でどうにか仲良く出来ないかと考えていました。
そんなある日、フロア内の若手間でIPメッセンジャーが流行るようになり、若手社員は皆、IPメッセンジャーを自分のPCに導入して、就業時間中に密かに上司の悪口とかたわいのない噂話をやりあう様になりました。
私はこのソフトを使えば香苗とも“現状よりも仲良くなれるかもしれない”と思い、香苗にIPメッセンジャーの導入を勧めてみました。
香苗は、脈絡もなく突然の私の申し出に一瞬驚きつつも、このソフトの導入に快く応じてくれました。
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