私は軽くあいさつをしたあと、自分の部屋でテレビを観ていた。
しばらくすると、弟と彼女が私の部屋に入ってきた。
「ごめん、俺ちょっと用事があってさ、ちょっと外出てるから、ちょっとこいつの面倒みてやってくれよ」
そう言い残して弟は家を出た。
弟の彼女は、大人しく真面目な感じの、黒髪が似合う可愛い女の子だった。
「どっちから告白したの?」
そういう話を振るだけで顔を真っ赤にする。
可愛い・・・。
しばらく他愛のない話や雑談などで談笑する。
その子が見せる飾りのない笑顔や、意外と人懐っこいところに私の心はキュンと疼いた。
少し悪戯心が芽生える。
ちょっとからかってあげたくなった。
「ねぇ、もう一樹(仮名)とはエッチしたの?」
「え・・・もうからかわないでくださいよーw」
私は彼女の傍に座り直し、手を触れる。
「一樹はキス上手い?どんなキスするの?」
「・・・え・・・どんなって・・・」
「この唇も私の弟に奪われちゃったんだ」
そう言って空いた手でその子の唇をなぞる。
「ちょっと、あんまりからかわないでください!」
顔を真っ赤にして顔を背ける。
「一樹とのエッチ、気持ちよかった?」
「・・・」
もう耳まで真っ赤にしながら、顔を下に向けて黙りこんでいる。
だめだ、可愛すぎる。