来年からは子供料金で見れなくなるので、今のうちにたくさん映画を見ておこ
うね、と週末ごとに友達と見に行っていました。
その日も、仲良しの友達と映画館のそばのマックで待ち合わせしたのですが、
分たっても来ないので、電話をかけたら、友達のおじさんが突然入院して
しまい、留守番をしなくてはいけないからと、来れなくなってしまったと言わ
れました。
私は、その当時、ピアノを習っていて「海の上のピアニスト」がどうしても見
たかったのです。
帰ろうかと思ったのですが、来週はロードショーが終わってしまうので、人
で見ることにしました。
そして見終わって映画館を出るともう暗くなっていたので、急いで帰ろうとし
たら、黒コートを着た背の高い男女人が突然私に「君、中学生なのに嘘をつ
いて子供料金で見ただろう」のようなことを言ってきました。
私は、反論したのですが、証拠を見せないといけないと言われて、でも証拠な
んてありません。
私は、背が小さい方で誰が見ても小学生にしか見えませんでしたので小学
年生くらいと言われることの方が多かったです、そんな疑いをかけられたこ
とはありませんでした。
私はほんとに怖くなって手をふりほどいて小走りで逃げました。でも捕まった
ら何をされるか怖くて大声は出せませんでした。
でも追いかけてきた女の人にすぐ捕まってしまいました。
私は、怖くて怖くて気が変になりそうでした。
ほんとに大声を出せば良かったのに、逃げられないという思いがあって捕まっ
たときに何をされるか怖かったので出来ませんでした。
周りの人も不思議そうな顔をしていましたが、相手が女性だったので、姉が妹
を叱っている風にしか見えなかったのかも知れません。
私はガタガタ震えていたと思います。
すると、私を捕まえた女の人は、警察手帳のようなモノを見せて急に優しい態
度をとって謝ってきました。
私は、警察の人ということが信じられませんでした。もう人の男性がすごく
怖そうだったからです。
でも、女の人が優しくなったので、これで解放されたと思い、急いでその場を
離れようとすると、「私は補導員だから一応確認を取らなければいけない。
もう暗いし、心配だから家まで送って行くわ」と言われました。
知らない人の車に乗るなんて絶対に怖くて考えられないことだったのですが、
どうしても解放してくれない気がして悲しくて泣き出しました。
不思議そうに歩いている人に必死に目で訴えたのですが、誰も声をかけたり立
ち止まってくれませんでした。
女の人は「何も心配いらないから」「すぐ家に送ってあげてお母さんからあな
たが小学生と聞きたいだけだから」とどんどん優しい言葉をかけてきました。
私は、必死にその女の人がほんとの警察の人だと信じ込もうとしていたと思い
ます。でも、お母さんの話が出て顔が浮かんだら涙が止まらなくなりました。
そのとき、男の人が乗ったクルマがやってきました。
フィルムも貼っていない普通のセダンだったので、ほんとに警察の人なんだ、
と自分に言い聞かせて仕方なく乗ったんです。
それから悪夢でした。ごめんなさい、やっぱり書けません。
でも、送信はします。誰でもいいから知って欲しい。
勇気が出たらまた書きます。大学生になったら忘れられて人を信じられるよう
になるかと思いました。
ネットでたまたまここを読んで、誰かに話せば楽になるかと思いました。
ごめんなさい。もう来ません。
できることは、今生きていられることを幸せに思おうとするだけです。