両親に連れられ田舎の村に移り住んできた日野渚は、転校初日に学校の屋上で泉宮椿と出会う。
どこか影がありクラスから孤立していた彼女だが、交流を重ねるうちに徐々に打ち解けていく。
心を開いてくれた椿からこの村の現状を聞かされる渚。
何代も続く現村長一族による地域支配。その一族に逆らった者の血を引く椿は村ぐるみの差別を受けていた。
「私、こんな村、今すぐ出て行きたい」
それが椿の口癖だった。
──数年後。恋人同士になった二人は、将来この村を出ていき共に生きていく事を誓っていた。
そんなある日、母親が村長を連れ家にやってくる。穢れた血を清める儀式を受けるように言われる椿。
最初は激しく反対したが、村長から叱責される母を見て断ることができない状況に。
『男達とまぐわい、体の相性が一番良かったものと一年間の子作りを行う』
この狂った儀式に渚も参加する。最愛の人である椿を救うため……。