それは、結婚して1年くらいのことでした。
私は、新しいスカートが欲しくてデパートに出掛けました。
なかなか良いスカートが見つからず帰ろうかと思いましたが、半ば諦めていた時、私好みのスカートを見つけました。
凄く可愛いスカートで一目惚れでした。
しかし私の予算を軽くオーバーしているので、その場は泣く泣く諦めました。
私は未練たらたらでしたが、仕方なく帰途に就きました。
その帰り道、2人の男性に声を掛けられたのです。
1人は爽やかな風貌の男性で、もう1人は小さなビデオカメラを持っていて、なにやら私を撮影しようとしているようでした。
テレビの取材だろうかと考えていると、爽やかなルックスの方の男性が、「インタビューしているんですけど」と声を掛けてきました。
私は、やっぱりテレビの取材なのかと思いましたが、色々と話を聞かれた後、「最後に、綺麗な奥様の下着の写真を撮影させて欲しいのですが」と言われたので驚いてしまいました。
もちろん、私は「忙しいから駄目!」とキッパリ断わったのですが、男達は「お礼はさせて頂きます」と言って、金額の提示をしてきたのです。
私は、その金額を聞いて、先程の欲しかったスカートが頭の中を駆け巡り、とうとう「顔を撮影しない約束なら」と下着撮影を承諾してしまいました。
悲劇への扉を、自ら開けてしまったのです。
男達は私を近くの雑居ビルの非常階段に連れていき、周囲に人の居ないのを確認し、「下着を撮影しますので、スカートをたくし上げて頂けますか」と言い出したので、私のほうはビックリしてしまいました。