最高に恥ずかしかった出来事を小説風に書きました。
僕の名前は『瑞樹(仮名)』。
それは放課後の全校運動の時間だった。
僕の小学校では、下校の前にみんなで運動をする決まりだった。
6年生の中で女の子も含めて一番身長が低い僕は運動が苦手で、なんとかサボろうと思ったんだけれど、頭の中まで筋肉でできているような体育教師に見つかって、罰としてゴールキーパーにさせられたんだ。
みんなのシュートを怖がって逃げていた僕を体育教師が後ろから捕まえて、「怖がるんじゃない!男だろ!」と、動けないようにしてしまった。
次のシュートは絵里の番だ。
絵里は6年生の女子のくせに身長が160センチもあって、運動神経もバツグンだった。
「さあ、いくわよ。
瑞樹クン、泣かないでね!くす!」
瑞樹クン、泣かないでね!くす!」
「女のくせに生意気だぞ!お前のへなちょこシュートなんかで泣くわけないだろ!」
本当はちょっと怖かったんだけれど、女子なんかに負けていられない。
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